ドイツ低迷「すべては日本が理由?」 FIFAランク16位は「翼のない失墜」韓国メディアも注目

ドイツ代表は直近のオーストリア戦で0-2の完敗【写真:ロイター】
ドイツ代表は直近のオーストリア戦で0-2の完敗【写真:ロイター】

10月の順位と変わらず16位にとどまったが…

 国際サッカー連盟(FIFA)が11月30日に発表した最新のFIFAランキングで、日本は1つ順位を上げてアジア最高の17位に浮上。一方、今年の国際親善試合で対戦したドイツは、先月と同じ16位にとどまった。日本との差が縮んだ事実に韓国メディアも「すべては日本が理由? FIFAランク16位ドイツ“翼のない失墜”」と報じている。

 日本は昨年のカタール・ワールドカップ(W杯)のグループステージでドイツを2-1で破った。スペインも同様に逆転勝利で下し決勝トーナメントまで駒を進めたが、クロアチア相手にPK戦の末に敗れベスト16の結果に終わった。

 それでも2023年、6月以降の強化試合を含む国際マッチで日本は破竹の8連勝。9月に行われたドイツとの再戦では、相手のホームで4-1と大きな点差を付けての勝利を飾った。この一戦の翌日、これまでドイツを率いていたハンジ・フリック監督が解任され、後日ユリアン・ナーゲルスマン新指揮官が就任している。

 今年11月に発表された最新のFIFAランキングで、ドイツは10月に続き16位。日本が1つ順位を上げ17位となったことで、その差は次第に縮まっている。この現状に、韓国メディア「mydaily」も「衝撃! すべては日本が理由? FIFAランク16位ドイツ“翼のない失墜”」と、大々的に報じた。

「ドイツがFIFAランキングで巻き返しに失敗した。戦車軍団はこのところの不振でトップ10からはじき出され、16位にとどまっている。悪夢は2022年カタール・ワールドカップから始まった。グループEの初戦で日本に1-2と衝撃的な敗戦を喫した。2大会連続のW杯本大会進出が叶わないという屈辱を味わった」

 記事では昨年W杯をきっかけに、厳しい成績が続いたフリック体制を回顧。そのうえで「ナーゲルスマンをヘッドコーチに据え、復活を誓った。10月の親善試合ではアメリカに3-1で勝利。続くメキシコとのウォームアップマッチは2-2の引き分けに終わった。 復活の兆しを見せたかに見えたが、11月に再び沈んだ」と、トルコに2-3で敗れ、オーストリアには0-2で完敗した直近の連敗にも触れた。

 また昨年に続き日本との試合で“連敗”しているドイツに対し、「彼らは暗いトンネルに閉じ込められてしまった。2試合で日本に敗れたショックはまだ残っている」と指摘。「ドイツがこの状況から抜け出せなければ、来年6月に自国開幕するユーロ2024で再び恥をかくことになるかもしれない。世界サッカー界を代表する優等生として認知されてきたチームが、最大の危機を迎えている」と現状も続く不振を伝えていた。

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