内田氏は清水MF乾の「守備の負担をどれだけ減らすか」が大事と発言

　元日本代表DF内田篤人氏は自身がホストを務めるスポーツチャンネル「DAZN」の番組「Atsuto Uchida’s FOOTBALL TIME」で、12月2日に行われるJ1昇格プレーオフ決勝戦について語った。

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　J1昇格プレーオフ決勝は、東京ヴェルディと清水エスパルスという「オリジナル10」の2クラブの対戦となった。準決勝の清水対モンテディオ山形の試合（0-0）を見たという内田氏は「エスパは結構、危ないシーンがありましたよ。いいシーンもありましたけど。面白いですよね。やっているほうは最悪ですけど」と振り返った。

　また、静岡県民として清水に昇格してもらい、ジュビロ磐田との静岡ダービーが実現することに期待していることを明かしつつ、「ただ、ヴェルディはいいサッカーをするんですよね。いいサッカーをしているので、どうなっていくか楽しみです」と言い、かつて番組にも出演した清水の中心選手である元日本代表MF乾貴士に向けて「乾、頑張りや最後」と、エールを送った。

　その乾は今シーズン、10得点10アシストを記録。チームの中心として活躍しており、プレーオフ決勝でもキーマンになると見られている。内田氏は「彼の守備の負担をどれだけ減らすかが大事だと思います。どれだけ高い位置でボールを持たせて、ゴール前に絡ませるか。ほかにもMF白崎（凌兵）とか、クオリティーのある選手が多いので。そういう選手にどんどんボールを回して、ゴール前で仕事をしてもらうことが大事だと思います」と、乾の持ち味をチームとして引き出せるかをポイントに挙げた。

　対する東京Vには、内田氏の鹿島時代のチームメイトであったFW染野唯月がレンタル移籍で加入している。染野の存在をMCに指摘されると、「染野ちゃんいましたね。忘れてたよ。頑張ってるか？」と、画面越しに問いかけた。染野が加入後6ゴールを挙げ、チーム内得点王になっていることと東京Vが、多くの選手がゴールを挙げていることを伝えられると「見た感じ技術の高い選手もいますし、ゴール前に入っていく選手もいるので、誰でも点を取れるイメージがありますね」と分析した。

　さらに、染野については「シュートが上手いです。振り向くシュートもそうだし、トラップから結構無理がきく。ゴール前で彼に渡せれば、落ち着きもあるし、高さもある」と、長所を並べた。そのうえで「ただ、ちょっと優しいんですよ。彼は。同期で入ってきた松村（優太）、荒木（遼太郎）、染野はすごく質が高くて、『コイツらスゲーな』と思っていたけれど、3人それぞれちょっと優しいんです。なので、ちょっと荒々しく頑張ってくれると、こういう大舞台でも結果を残せるんじゃないかな。もうクオリティーはあるので」と、シーズン最後の重要な一戦で活躍する鍵を挙げた。

　両チームの注目選手を挙げた内田氏は「どっちのチームを応援するということはないですけど、頑張ってほしいです」と、期待を寄せた。