リバプール快勝は「遠藤がいたおかげ」 活躍を現地絶賛「クロップが新たなミルナーの存在を証明」
リバプールはLASKに4-0の快勝 フル出場の遠藤は攻守に活躍
イングランド1部リバプールは現地時間11月30日、UEFAヨーロッパリーグ(EL)グループステージ第5節でLASKリンツと対戦し、4-0の快勝を収めた。日本代表MF遠藤航はアンカーでフル出場を果たし、攻守にわたって好パフォーマンスを披露。現地メディアは「この試合でユルゲン・クロップは、クラブで重要な役割を果たす新たなミルナーの存在を証明した」と、昨夏にブライトンへと移籍したMFジェームズ・ミルナーの後釜として太鼓判を押している。
プレミアリーグで出番が限られている遠藤だが、ELでは先発の座を確保しており、この日もアンカーに配置された。1-0で迎えた後半15分には、遠藤のインターセプトが起点となり、FWモハメド・サラー、FWルイス・ディアスのパス回しから、最後はFWコーディ・ガクポが押し込み追加点を奪った。後半アディショナルタイムにも、遠藤のパスからDFトレント・アレクサンダー=アーノルドがドリブルで運び、ボールを受けたガクポが再びネットを揺らして、最終的には4-0の圧勝劇となった。
守備面でクリーンシートに貢献するだけでなく、得点の起点にもなるなど、好パフォーマンスを披露した遠藤に対し、現地メディア「リバプール・コム」は「リバプールはジェームズ・ミルナーの代役を確定させた」と見出しを打ち、「この試合でユルゲン・クロップが、クラブで重要な役割を果たす新たなミルナーの存在を証明した」と指摘。LASK戦の快勝は「ピッチ中央にエンドウという素晴らしいアンカーがいたおかげだ」と惜しみない称賛を送っている。
「エンドウが先発のレギュラーに定着することは期待されてはいないが、彼を控えとして起用し、この日のような試合で活躍できることはリバプールにとって極めて重要だ。LASK戦では、彼がいかに重要な歯車であり、中盤をコントロールできるかを証明してみせた。彼はチームで2番目に多いパス成功数(56回)を記録しただけでなく、2番目に多いチャンス創出数(3回)を記録し、ピッチ上の選手の中で最も多くのリカバリーを成功させた(11回)。アンカーに求められるオールラウンダー性を示し、リバプールが快適に試合を進めるうえで、エンドウの能力とエネルギーは極めて重要だった」
昨夏に退団したミルナーは、試合のクローザー役や、若手が積極的に起用されるカップ戦でチームの舵を握る役割を務めてきたが、記事では「クロップにとってエンドウは、これ以上の後釜はを見つけられなかったはずだ」と、リバプールを去った副キャプテンの穴を的確に埋める存在として、その重要性を説いていた。