清水・秋葉忠宏監督、運命のJ1昇格PO決勝へ必勝宣言 「超攻撃的に臨みたい」
東京VとのJ1昇格プレーオフ決勝戦に向け、会見で意気込み
J1の舞台に1シーズンで復帰できるか。12月2日に東京ヴェルディとのJ1昇格プレーオフを迎える清水エスパルスの秋葉忠宏監督は、11月30日にオンライン記者会見に応じ、「2023シーズンの最後にして、最大の最高のビッグマッチを迎えられることに喜びと興奮と嬉しさを感じています」と、自身の思いを語った。
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東京Vの城福浩監督が「各ポジションの個のレベルは、誰が見ても抜きんでているチーム」と表現した清水は、開幕前のJ1昇格本命クラブと見られていた。しかし、序盤に低迷するとゼ・リカルド監督を解任し、コーチを務めていた秋葉氏が監督に昇格。そこから上昇軌道を描き、最終節前には自動昇格の2位にいた。
最終節で水戸ホーリーホックと1-1で引き分けたことで、自動昇格を逃したばかりか、年間順位も4位となり、このプレーオフファイナルもアウェーの国立競技場で戦うことになっている。
秋葉監督は、「我々は4位というチャレンジャーの立場にいますから、しっかり勝たなければ次のステージにいくことはできません。昇格という文字は見えてこないから、チャレンジャーとして思い切ってヴェルディさんにぶつかり、しっかりした結果を得たいなと思います」と、決意を語った。
続けて「国立決戦ということで、我々のサポーターファミリーが多く国立まで来てくれると思います。その方たちにリーグ戦では散々悔しい思いをさせてしまったので、最後のこの大舞台でチャレンジャーらしく、サポーターファミリーの力を借りながら、ヴェルディさんに思い切りぶつかっていって、最後にみんなで、笑顔で終わりたいなと思います」と言い、サポーターたちの後押しを期待した。
プレーオフ準決勝の前には、心を鍛え直すために、選手たちと寺で座禅を組む機会を作るなどの準備もした秋葉監督。今回のプレーオフ決勝を前に、選手たちにどんな言葉をかけるかと聞かれると、「思い切り、煽ろうと思っています」と答えた。
「最後は執念執着、どっちがJ1でプレーしたいのか。勝つための野心的なプレーができるかどうか。国立というナショナルスタジアムで輝ける選手、クラブが今後のサッカー界で必要になる。そういう選手、クラブが日本サッカーを引っ張っていくと思う。大舞台で、自分たちらしく勇敢に表現できるように送り出したい」
東京Vは「ハードワークする印象。そこをどうこじ開けるか」
規定上、引き分けだとJ2残留となる清水にとって、前に出過ぎて先制点を与える展開は避けたいところだろう。そうした心境にならないことが、ポイントだと秋葉監督は考えているようだ。決勝のポイントに挙げた言葉は「勇敢」という言葉だった。
「もう先ほども少し触れたが、勇敢に勇気を持ち、本当に挑んでいけるか。チャレンジャーとして戦い続けられるかどうか。しっかり自分たちをコントロールして、超攻撃的にアグレッシブに、超強気に、攻撃的なフットボールができるようにしっかり臨みたい」
今季のJ2で清水は東京Vに対して2勝している。相手の印象について問われると、「言えることはないですよ」と笑ったが、「ヴェルディさんは、リーグ最少失点のクラブです。そこのハードワークをするとか、最後まで固く全員で、特にGKを除くと日本人全員でハードワークする印象。そこをどうこじ開けるかが、1つポイントになると思っています」と、自分たちの攻撃力が問われる試合になることを繰り返した。
今回対戦する東京V、準決勝に進出していたジェフユナイテッド千葉とも長らく、J2からJ1への復帰が叶わずにいる。今シーズンは多くの主力選手が残留して対戦相手も羨む戦力を保有していたが、再びJ2を戦うことになれば戦力を維持できる保証はない。シーズンを通じて、最も堅固な守備を見せた東京Vを崩し、J1の舞台に1年で戻れるか。クラブにとっても重要な戦いが、2日後にキックオフを迎える。
(FOOTBALL ZONE編集部)