6戦ぶりフル出場の本田に称賛と批判 「未来に期待できる」「つやがなくなった」

ベテラン記者は厳しい見方「わんぱくな元気さがなくなったよ」

 一方で本田に対して厳しい見方をする記者もいる。コリエレ・デロ・スポルト紙でミラン担当を30年以上務めるフーリオ・フェデーレ記者だ。
――今日の本田のプレーはどう見たか。
「マーレ(悪かった)。採点は6点だが、それはミランが勝ったからだよ。本当に本田はすごく犠牲になっていた。特に守備的な仕事でね。だが、つやがなくなった。わんぱくな元気さがなくなったよ。彼が最後にゴールを決めたのを覚えているかい? 10月19日ベローナだ。それから消えてしまった。ミランも消えたんだけどね。前節のジェノア戦まではここ7試合で1回だけの勝利だった。本田は気に入らない。彼のプレースタイルのスピードもアグレッシブさもなくなり、シュートも今日はなかった。ゴールの前で見られなくなった。彼にとってもミランにとってもよくないことだ」
――本田は守備面の貢献は評価できないのか?
「守備は、本田がすべきことではない。本物のボランチの選手がいた、モントリーボ、ポーリ、デ・ヨングがいたからね。ムンタリやエッシェンの方が僕はよかったと思うけど。より守備的な選手だから。本田は攻撃の選手なんだから、攻撃しなければならない。動き回って消耗し過ぎている」
 勝利に貢献したパフォーマンスを評価する声がある一方で、「結果」を求める厳しい見方も依然としてある。チームを勝利に導き、自身も結果を残すこと。ミランで認められるためにも、本田は周囲の期待に応えていくしかない。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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