6戦ぶりフル出場の本田に称賛と批判 「未来に期待できる」「つやがなくなった」

大半が背番号10に合格点「本田は素晴らしかった」

 14日のナポリ戦で先発フル出場したACミランの日本代表FW本田圭佑に関して、地元メディアの評価は分かれる結果となった。
 この日、ミランはメネズとボナベントゥーラのゴールで2試合ぶりの勝利。3トップの右でプレーした本田はゴールこそ挙げられなかったものの、攻守にわたり精力的なプレーを見せ、2-0の勝利に貢献した。
 10月29日のカリアリ戦以来、6試合ぶりのフル出場となった背番号10に関して、ガゼッタ・デロ・スポルト紙のアレッサンドラ・ゴッツィーニ記者は「6.5」と及第点を与え、「今日の本田について『犠牲になった』は適切な言葉だと思う。点を決めなかった。FW3人のうち最も危険ではなかった。ボナヴェントゥーラとメネツがゴールを決めたしね。ただ、チームの犠牲になってよくやっていた。(前節の)ジェノア戦よりも確実に前進している。ここ最近の輝きがなかった試合より、成長している」とパフォーマンスの向上を指摘した。
 また、ポルトガル「ア・ボーラ」紙のエリオ・アリエンティ記者も「6.5」を与え、「いい試合をした。チームに攻守に貢献した。最優秀選手ではないが、未来に期待できる」と評した。
 さらにイタリア地元テレビ局「7ゴールドTV」のミラン番記者、パオロ・ヴィンチ氏は本田について「8」の高評価。
「今季のミランはものすごく強いチームというわけではない。今日はとてもいいゲームをしていた。ナポリはサン・シーロ・スタジアムでみたチームで一番、悪かった。凡庸なナポリに対して、ミランはいい試合をした。勝利に飢えていた。ジェノア戦は悪かったが、今日の試合は闘っていた。この勝ち点3はとても重要だ」
 ヴィンチ記者はまずチームを称賛した上で、「本田は素晴らしかった。モニュメンターレ(記念碑的)だった。とても、よかったよ。インザーギ監督は昨日(13日)ミラネッロで、攻撃も守備を要求すると言っていたが、本田はどちらもとてもよくやっていた」と背番号10のプレーを分析。「本田は1か月半前のベローナ戦の後、10月19日以来、それだけのいいプレーを見せることができなかったが、今日は効果的な攻撃があったし、守備もよかった。最後の仕上げのパスが足りなかったけどね。2、3本、ゴールにつながるような重要な縦パスもあった。決定力のあるプレーがあった」と高く評価した。

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