浦和、ACL武漢戦で土壇場2-1勝利! カンテが決勝弾…公式戦勝利は40日ぶり

ホセ・カンテが決勝ゴール【写真:Getty Images】
ホセ・カンテが決勝ゴール【写真:Getty Images】

ホームで武漢三鎮(中国)と対戦

 浦和レッズは11月29日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)第5戦で武漢三鎮(中国)と対戦。後半終了間際に、現役生活での埼玉スタジアムでラストゲームになるFWホセ・カンテが決勝ゴールを奪い2-1で勝利した。

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 浦和は前回王者としてプレーオフを勝ち上がって本戦に入ったものの、グループ4試合を終えて1勝1分2敗と苦戦。残り2試合の連勝がグループ突破への最低条件として試合に臨んだ。DF明本考浩が出場停止、マチェイ・スコルジャ監督がベンチ入り停止処分を受ける中、最前線にはFWブライアン・リンセンが起用された。

 立ち上がりから全体的に浦和ペースだった試合は前半34分、右サイドでボールをキープしたDF荻原拓也が切り返して左足クロスを入れると、ゴール前に飛び込んだリンセンが倒されてPKを獲得。これをDFアレクサンダー・ショルツが蹴り込み、前半37分の先制ゴールになった。

 しかし、ここから浦和にアクシデントが相次いだ。まずは前半40分過ぎにスタメン出場だったU-22日本代表DF大畑歩夢が足を痛めて倒れ込み、チームメイトから「×」マークが出ての交代になる。

 さらに前半44分、中盤のルーズボールでバウンドしたボールをヘディングしようとしたFW髙橋利樹に対し、すれ違いざまに相手MFフー・チャオが右腕を髙橋の顔面に当て、さらに身体を回転させて左肩から左腕の辺りを当てた。地面に倒れ込んだ髙橋は全く動かず、浦和の選手だけでなく相手選手からも担架を呼ぶアクションがあるなど浦和のメディカルスタッフがピッチに入り、そのまま担架で運び出された。

 これにより髙橋はMF大久保智明との交代に。脳震とうの疑いで救急車により搬送されたものの、意識はあるという情報だった。

 後半に入ると1点を追う武漢がゾーンを高くしたこともあり前半よりオープンな展開になった。そのなかで浦和は相手ペナルティーエリア付近までボールを運ぶ回数を多くしたが決定機まで発展させられず。逆に後半23分、ロングボールを受けたFWダヴィドソンに対応したショルツが足を滑らせてしまい、後手を踏んだDFマリウス・ホイブラーテンもドリブルで外されて同点ゴールを決められてしまった。

 直後に浦和はタイ代表MFエカニット・パンヤに加え、今季限りで契約満了が発表されたFWアレックス・シャルク、今季限りでの現役引退が発表されたFWホセ・カンテをピッチに送り込んだ。なかなか相手5バックの牙城を崩せずにいたが後半45分、シャルクへの浮き球パスのこぼれ球に反応したカンテがボールの落ち際を左足ボレー。これがゴールに突き刺さって劇的な決勝ゴールとなり浦和が2-1で勝利した。

 今季の埼玉スタジアムでの公式戦ラストゲームに10月20日のJ1柏レイソル戦以来40日ぶりの公式戦勝利となった浦和は、12月6日に敵地でハノイFC(ベトナム)と戦う最終戦までグループ突破の可能性を残した。

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