ソシエダ勝利も「説得力に欠ける」 久保のカウンター決定機逸に現地言及「試合を終わらせるチャンスをフイにした」
後半38分に敵陣ボックス内に持ち込むもシュートは相手GK正面
スペイン1部レアル・ソシエダは、現地時間11月26日にホームで行われたラ・リーガ第14節セビージャ戦に2-1で勝利した。日本代表MF久保建英は切れのあるドリブル突破やパスで存在感を示したが、試合終盤には決定機を逃し、スペインメディアは「試合を終わらせるチャンスをフイにした」と言及している。
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ホームのソシエダは前半3分、左サイドで得たフリーキックをスペイン人MFアンデル・バレネチェアが右足で狙うと、ニアサイドに放たれたシュートは相手GKマルコ・ドミトロビッチが一度はセーブするも足に当たりゴール。記録上、オウンゴールとなった。
さらに、ソシエダは前半22分にはナイジェリア代表FWウマル・サディクがゴラッソ弾で加点する。ハーフウェーライン付近でボールを持つとそのままドリブルで敵陣へ。ゴールまでおよそ25メートル付近から右足を振り抜いたシュートが見事にゴールへ突き刺さった。
リードを2点に広げたソシエダは、その後も主導権を握りセビージャゴールへと迫る。前半44分には、右サイドを抜け出した久保にボールが渡りペナルティーエリア内からシュートを放つも得点はならず、2-0でハーフタイムを迎えた。
後半もサディク、久保らにボールを集めて攻勢に出たソシエダだったが同15分、サイドからのクロスをモロッコ代表FWユセフ・アン=ネシリに頭で押し込まれて失点を喫した。
ソシエダは状況打開を図るべく、ベンチスタートだったスペイン代表MFミケル・オヤルサバルらをピッチに送り込む。すると後半31分、久保が味方とのパス交換で右サイドを突破し、エリア内からチャンスを迎えるも、左足シュートはGKの正面に飛んだ。
久保は終盤、セビージャの元スペイン代表DFセルヒオ・ラモスとの対峙で好勝負を演じる場面も。後半38分にはラモスのパスをカットして速攻に転じて左足シュートを放つも、シュートはGKがキャッチ。この直後の同40分に、久保は途中交代になった。セビージャはラモスが後半43分に退場。ソシエダが1点のリードを守り切り、2-1で勝利した。
バレンシア州のデジタル新聞「Diario Palentino」は「ラ・レアルは勝利するも説得力に欠ける」と見出しを打ち、「タケ・クボは1対1でシュートを放ったが、ドミトロビッチに簡単にセーブされ、試合を終わらせるチャンスをフイにした」「ラ・レアルは数的有利を生かせず、終盤にリードを広げることができなかった」と指摘していた。