東京V城福浩監督、15年ぶりJ1昇格へ“千葉の壁”越えを評価 「我々にとって大きい」

東京Vの城福浩監督【写真:Getty Images】
東京Vの城福浩監督【写真:Getty Images】

J1昇格PO準決勝で千葉を2-1撃破、決勝で清水と対戦へ

 J2東京ヴェルディは11月26日に行われたJ1昇格プレーオフ準決勝で、ジェフユナイテッド千葉に2-1で勝利し、清水エスパルスとの決勝に進出した。今シーズン、2度の対戦で東京Vは清水に2敗を喫していることから、城福浩監督は「同じチームに連敗するダブルを食らっている。3連敗するわけにはいかない」と、気を引き締めた。

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 J2で年間3位となった東京Vは、6位の千葉を相手に引き分けでも勝ち上がれる状況だった。しかし、前半の劣勢を無失点で乗り切ると、前半34分にMF中原輝が先制ゴールを挙げ、同44分にはMF森田晃樹が追加点を決めた。後半、千葉の反撃を1点に抑えて勝利して決勝に勝ち上がった。

試合後の会見で城福監督は「試合の入りというか、もっと酷くて前半25分くらいまでは、千葉さんの圧力に押されました。想定はしていたんですが、やっぱり我々は学ぶべきところが多い若いチームなので、判断をして相手の力を利用したサッカーがまだちょっとできない。その反省点はありつつも、GKマテウスのビッグセーブもありましたが、しっかりとそこを凌いで2点を取れたのは、我々にとってすごくアドバンテージになったかなと思います」と、試合を振り返った。

 前日にはシーズン4位の清水が5位のモンテディオ山形と0-0で引き分け、決勝に勝ち上がった。アドバンテージがあるクラブは優位になると思われがちだが、城福監督は「昨日の試合も我々は見ていましたが、アドバンテージがあると思われているチームが戦う難しさは、実際にやってみても、やはりこういうゲームを勝ち抜くのがいかに簡単じゃないかを選手が経験できました。そのうえで非常に力のある千葉の壁を乗り越えられたのは、我々にとって大きなことだと思います」と、語った。

 決勝でも年間順位が上の東京Vは、引き分けでもJ1昇格が決まるというアドバンテージのある状況にいるが、チャレンジャーであることを強調した。「レギュラーシーズンで我々は(清水に)2敗しています。内容的にアウェーの時は完敗でした。ホームの時は自分たちがボールを握っていたとはいえ、同じチームにダブルを食らっているので、3連敗するわけにはいかない」と言い、「エスパルスは、おそらく世の中の人が見た時に『このメンバーでJ2にいたらいけないでしょ』というクラブですし、そういうメンバーがいます。だからこそ我々はチャレンジのし甲斐がありますし、我々が1年間やってきたサッカーでチャレンジをしたいと思います」と、決勝に向けて意気込んだ。

 2008年にJ2に落ちてから一度もJ1に戻れていない東京V。城福監督は15年ぶりにクラブをJ1に戻すことができるだろうか。

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