運命のJ1昇格PO決勝は「清水×東京V」に決定! 東京Vが2-1勝利で王手、千葉は無念の敗退

PO決勝に進出した東京V【写真:Getty Images】
PO決勝に進出した東京V【写真:Getty Images】

中原輝と森田晃樹のゴールで東京V勝利、小森飛絢が反撃のゴールも一歩及ばず

 11月26日に味の素スタジアムで行われたJ1参入プレーオフ準決勝で、J2リーグ3位・東京ヴェルディと同6位ジェフユナイテッド千葉が対戦し、東京Vが2-1で勝利して清水エスパルスとJ1昇格を懸けた12月2日の決勝に臨むことが決まった。

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 東京Vは最終節まで自動昇格2位以内の可能性を残しながら3位フィニッシュ。城福浩監督の指揮下でリーグ最少失点の成績を残してきた。一方の千葉は粘り強く戦って6位でプレーオフ圏内に入った。1993年のJリーグ創設時の「オリジナル10」同士、両クラブの前身を見ても読売クラブと古河電工という日本サッカーの名門同士が激突した。90分を終えて同点だった場合は、リーグ上位の東京Vが次のラウンドへ進出する。

 試合は立ち上がりの前半3分、千葉が左サイド低い位置からのフリーキックをゴール前に入れると、走り込んでいった選手が触れたかどうかのボールがそのままゴール内へ。しかし、これはオフサイドの判定となり得点は認められなかった。千葉は勝利が必要な勢いに乗った試合を展開し、前半18分には右サイドで背後を取ったMF田中和樹が中央に入れたラストパスをゴール正面でFW呉屋大翔がフリーで合わせる決定機を作ったが、東京VのGKマテウスが素晴らしい反応でセーブした。

 千葉が攻撃回数の多い展開で進めていたなかの前半34分、東京Vは左サイドからのパスワークで中央突破を試みると、相手に引っかかりながらもペナルティーエリア内に入りMF中原輝が左足シュート。これが相手の間を抜けていきゴール右へ吸い込まれて貴重な先制点に。さらに前半44分、左サイドからクロスが入ると中央でマークを外して入ってきたMF森田晃樹がヘディングシュートで追加点。引き分けでも突破の東京Vが大きな2点リードを奪って前半を終えた。後半の千葉は、少なくとも3ゴールが必要な後がない状況になった。

 前半と同様にスピード感のある試合展開のなかで千葉はゴールを狙うべく攻撃を仕掛け、ハイプレスを成功させて敵陣でボールを奪う場面もあったが、ペナルティーエリア内まで切り込んでも東京Vの集中力が高い守備によってフリーでシュートを打たせてもらえない苦しい展開になった。

 迎えた後半33分、敵陣でボールを奪ったDF鈴木大輔からの縦パスをMF福満隆貴がフリックし、FW小森飛絢が放ったシュートはGKマテウスに当たるもゴール内へ。千葉が希望をつなぐ1点を手にしたが、そのまま次の1点を取ることはできずに東京Vが2-1で逃げ切りに成功した。

 1993年の初代王者は12月2日に清水とJ1昇格を懸けた戦いに臨むことが決まった。

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