居場所がなくなり始めたトーレス ミランCEOが「移籍市場というものは予測不能だ」と発言

受難続きのストライカー

 ACミランのアドリアーノ・ガリアーニCEOは、今夏の移籍市場でチェルシーから2年間の期限付き移籍で獲得したFWフェルナンド・トーレスの来年1月の移籍の可能性を示唆した。衛星放送「スカイ・イタリア」で語った。
 トーレスは今季鳴り物入りで加入した補強の目玉だった。だが、開幕序盤に足首を痛めた影響でコンディションは上がりきらず、公式戦1得点で止まっている。メディアの批判の声が高まり、放出の可能性が報じられる中、フィリッポ・インザーギ監督は擁護を続けてきた。
 ガリアーニ氏も「我々には忍耐が必要だ。あの青年は不運なんだ。我々のサッカーに適応するために時間が必要だ」と語っていた。
 ミランは14日、ナポリと対戦し、2-0で勝利した。トーレスはインフルエンザの兆候が見えたため、この試合のベンチからも外れたという。
 リバプール時代の恩師ラファエル・ベニテス監督が率いるナポリは、現時点でミランより戦力的に充実している。だが、トーレス不在のチームは完勝を収めたのだ。
 ガリアーニ氏は、トーレスの1月の移籍について言葉を濁した。
「彼は1月に移籍するのか? そうは思わないが、移籍市場というものは予測不能だ」
 獲得からわずか4カ月足らずで強化責任者が放出の可能性を口にするに至ったトーレス。悪循環に巻き込まれたエルニーニョのイタリアでの挑戦は早くも幕を閉じてしまうのだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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