神戸の三木谷会長、2003年「クラブは消滅します」の一言で決断 「大きな損を出すのは分かっていたけど引き受けた」
三木谷会長が神戸に携わり、経営危機を乗り越える
ヴィッセル神戸は11月25日、ホームでのJ1リーグ第33節で名古屋グランパスに2-1で勝利し、創設29年目で念願のJ1リーグ初優勝を飾った。三木谷浩史会長はホーム最終戦のセレモニーで、「みなさん、やりました! 長いことお待たせしました」と語った。
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試合は前半12分、FW大迫勇也のパスからMF井出遥也のゴールで神戸が先制すると、同14分にも大迫のパスからFW武藤嘉紀が合わせて2-0とリードを広げた。同30分に名古屋FWキャスパー・ユンカーに決められたものの、そのまま逃げ切って2-1と勝利した神戸がクラブ史上初のJ1リーグ優勝を決めた。
三木谷会長は試合後のホーム最終戦セレモニーでスピーチを実施。「みなさん、やりました! 長いことお待たせしました。みなさんのおかげで優勝することができました!」と初優勝の喜びを語るとともに、2003年に神戸幹部から営業譲渡の打診があったことを振り返った。
「2003年、最初はお断りしようと思った。『断ったらどうなるか』と聞いたら、『クラブは消滅します』と。大きな損を出すのは分かっていたけど、引き受けさせてもらった。私が携わってから、2度のJ2降格(2006年、13年)があった。みなさんに温かいブーイングをしてもらったのを覚えている。今日で歴史が変わりましたね。これからも選手・スタッフ一丸となって、神戸、兵庫県を盛り上げていきたい」
創設29年目で手にしたリーグ初優勝。ここから神戸の新たな挑戦が始まる。