神戸キャプテン山口蛍、初優勝は「経験したことがない嬉しさ」 歓喜の涙にも言及「ホイッスルが鳴る5分くらい前から…」

神戸キャプテンの山口蛍【写真:徳原隆元】
神戸キャプテンの山口蛍【写真:徳原隆元】

山口は後半途中から出場

 ヴィッセル神戸は11月25日、ホームでのJ1リーグ第33節で名古屋グランパスに2-1で勝利し、創設29年目で念願のリーグ初優勝を手にした。キャプテンのMF山口蛍は試合後、「とにかく今日は目一杯盛り上がりましょう」とファン・サポーターへメッセージを送った。

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 前日に2位の横浜F・マリノスが引き分けに終わり、神戸は勝利すれば初優勝が決まる条件で名古屋に臨んだ。

 神戸は前半12分、左サイドのスローインからFW大迫勇也が収め、ペナルティーエリア内へスルーパス。これに反応したMF井出遥也が華麗なシュートを決め、先制点を挙げた。さらに、前半14分には大迫の仕掛けからゴール中央でFW武藤嘉紀がダイレクトでシュートを放ち、瞬く間にリードを広げた。

 しかし、名古屋も前半31分に反撃。キャスパー・ユンカーがワンチャンスを生かして1点を返す。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックでハンドなしと判定され、得点が認められた。

 2-1で後半に突入した神戸。同23分には右サイドからのクロスを大迫がファーサイドで収め、決定的なチャンスを迎えるもシュートはクロスバーの上。後半29分にも途中出場のFWジェアン・パトリッキが持ち込んでフィニッシュを狙ったが、ゴールを決められなかった。

 名古屋にゴールを脅かされるシーンもあった神戸だが、1点のリードを守り切って2-1で勝利。1試合を残して2位横浜FMとの勝ち点を4に広げ、創設29年目にして初のリーグ優勝を決めた。

 キャプテンの山口は試合後のフラッシュインタビューで、「経験をしたことがないような嬉しい気持ち。ホイッスルが鳴る5分くらい前から気持ちが出ちゃっていた」と胸中を明かし、「いい時も悪い時もあった。僕は長い間いたわけではないけど、このクラブにはこみ上げてくる思いがあると感じた。家族の支えもあったし、チームメイトもずっと待ってくれていた。いい形で戻ってきてこれて本当に良かった。とにかく今日は目一杯盛り上がりましょう」と語り、感極まる様子も見せた。

 チームを指揮した吉田孝行監督も、「自分もこのクラブにトータルすると14年いるので、特別な思いというか、サポーターのみなさんと同じ思いだと思う。1試合1試合の積み重ねがこの結果。この雰囲気を作ってくれたサポーターのみなさんを誇りに思う」と感謝の言葉を述べた。

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