シリア戦テレビ放送なし問題…8割超が支持も「寂しい」の声 来年のW杯アウェー2戦に向けた対策は?【読者評価】

読者の意見は?【写真:徳原隆元】
読者の意見は?【写真:徳原隆元】

シリア戦で日本国内向けの中継が実施されず

 日本代表は現地時間11月21日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の第2戦でシリア代表を5-0で下した。このゲームは中立地サウジアラビア・ジッダで行われたが、日本国内向けのテレビ中継が行われなかったことが大きな話題となった。今回「FOOTBALL ZONE」ではこの問題について読者へアンケートを実施。総数617件の回答を基に、「放送権問題」について紐解いていく。

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 シリア対日本の一戦は、高額な放映権料が設定された影響で行われなかった。日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長は「権利は相手の協会にあり、エージェントが日本の価格をどんどん吊り上げようとしたのは事実と私は聞いている。放送できなかったのはすごく申し訳ない気持ちはある」と、その原因について語っている。

 結果として放送されなかったシリア戦。JFAの最終的な決断について、「賛成(支持する)」と答えたのが全体の86.1%に上った。一方「反対(支持しない)」派は9.1%、「その他(分からない含む)」が4.9%の結果となっている。

 今回の決断を支持する声が多く、「むやみな高騰には反対の姿勢が必要」「法外な金額に付き合う必要は無い」「内容とコストがあってない」「そのまま払うと、今後のオリンピックなどでも同じ状況になりかねない」「ファンが気軽に観戦を楽しめる金額であってほしい」という理由が挙がった。

 反対の意見では「単純に日本のサッカーをめちゃくちゃ見たい」「高騰は別で対策する必要があるが、放送無しは避けるべき。違法配信につながるから」「大変かもしれないけど、せっかくの代表戦だったから見たかった」といった意見が寄せられている。

来年以降のアウェー戦での放映権はどうなる?

 また日本代表は、アジア2次予選で来年3月に北朝鮮代表と、6月にミャンマー代表と、それぞれアウェーでの試合を控えている。この2試合でも“中継なし”の可能性も浮上しているなか、さまざまな意見が集まった。

「観たい!とても観たい!でも、法外な値段なら観れなくても仕方ない。でも寂しいです」-rico さん-

「できる限り中継できるように努力して欲しい。利権を主張するような形にならないように、世界平和のために双方の国で応援しあえる気持ちが持てたらいいなと思います」-もんじ さん-

「まだ時間があるので、今回の件を踏まえて叡智を結集してほしい。私自身は一視聴者として今回のようなケースにおいても合法的に視聴できる方法を調べておきたいと思っています」-cozy さん-

「適正相場の維持の為に、毅然とした態度を望みます」-キャプテンクック さん-

「適正価格やメディアの規制や選手の宿泊所や騒音、安全などFIFAがルールを決めて守らせるべき。従えないならその度合いに応じて出場停止や除名にするくらいの権限もっていい」-とー さん-

「最初に毅然とした態度を示す事ができたのだから今後はそれを貫く事が重要になる。適正価格で無ければ応じないという態度は当然変えるべきではない」-ムーミン谷 さん-

 日本代表を応援するファンにとって、国内で映像を通して試合を観戦できないのはやはり「寂しい」「残念」と感じている声も多い。海外リーグや国際試合…サッカーにおけるさまざまな金額が高騰している昨今。今回の放送権問題もそうした“商業化”のデメリットが浮き彫りになった形になるが、今後の対応次第で日本国内の“サッカー熱”は決して小さくはない影響を受けるのかもしれない。

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