森保ジャパン、2023年10試合を「総点検」 人材育成・発掘はお見事…パリ五輪世代らが台頭【コラム】
細谷らパリ五輪世代に加え、期待の若手・佐野もA代表デビュー
森保一監督率いる日本代表は、北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のミャンマー代表、シリア代表と対戦した11月シリーズで2連勝を飾り、6月から連勝記録を「8」に伸ばした。これは日本代表の連続勝利記録で最多タイ。今年スタートした第2次政権で着実に実力アップを図っている森保ジャパンの2023年10試合を5つの項目に分けて「総点検」する。第2回は森保監督の「人材育成/発掘」について――。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)
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第2次政権でまず1つ言えるのはパリ五輪世代への注目だ。森保監督はシリーズごとにパリ五輪世代を招集。すでにA代表の常連だった久保建英を除いて、半田陸、川﨑颯太、鈴木彩艶、細谷真大らを呼んだ。また、11月シリーズではパリ五輪世代ではないものの、期待の若手・佐野海舟もA代表デビューを飾った。
ほかでも、伊藤敦樹や森下龍矢、毎熊晟矢らのJリーグ組が出場を重ねた。特に毎熊は菅原由勢や橋岡大樹らがライバルになりながらも、ここ数試合で存在感を高めている。森保監督の“発掘力”が光っていると言える。
話をパリ五輪世代に戻して、鈴木は今後、日本代表の守護神を担っていく人材だろう。指揮官のなかでなかなか定まっていなかったポジションがGK。だが11月シリーズ、シリア戦の起用法を見てみると鈴木への大きな期待が感じられる。これから何年かかけて鈴木を育てていこうという新たな時代の幕開けとなった。
来年1月に開幕するアジア杯ではどのような人選になるのか――。パリ五輪を終えてA代表に食い込んでくると見られる2024年の招集メンバーにも期待したい。
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