リーグ2位の横浜FM、新潟と0-0で決着 J1連覇へ厳しいスコアレスドロー

横浜FMは新潟とスコアレスドロー【写真:徳原隆元】
横浜FMは新潟とスコアレスドロー【写真:徳原隆元】

消化試合数が1多い状況だけに連覇が厳しい状況

 横浜F・マリノスは11月24日、J1リーグ第33節でアルビレックス新潟と対戦し0-0のドローに終わった。この結果、首位のヴィッセル神戸との勝ち点差は「1」に縮んだが、消化試合数が「1」多い状況だけに連覇が厳しい状況となっている。

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 3連勝中で2位の横浜FMにとっては、勝利が必要な一戦。翌日に勝ち点差「2」で首位に立つ神戸の試合が控えており、この試合に敗れて神戸が勝利した場合は神戸の初優勝が決まり、連覇の可能性が潰えることになる。一方、新潟は松橋力蔵監督の続投を発表。現在10位のクラブは来季に向けてJ1復帰1年目の今シーズンを一桁順位で終えるためにも、勝ち点3を目指す一戦だった。

 今季のホーム最終戦となる横浜FMは、前節で先発したMF渡辺皓太とFW西村拓真がベンチスタートとなり、MF山根陸とMFナム・テヒが先発出場。対する新潟は、前節のFC東京戦から5人を変更して、2位の横浜FMとの試合に臨んだ。

 前半12分、最初にビッグチャンスを迎えたのは横浜FMだった。最終ラインのDF角田涼太朗のロングボールから、FWヤン・マテウスが抜け出してゴールを狙ったが、GK小島亨介が反応して枠外に弾き出した。同17分にもヤン・マテウスはDF松原健のロングパスから最終ラインの背後を取り、エリア内でDF新井直人にアフター気味に倒されたがノーファウルの判定となった。

 対する新潟も前半22分、ロングボールからFW鈴木孝司が抜け出しかけたが、MF喜田拓也に腕を引っ張られて止められる。このプレーで喜田にイエローカードが提示され、累積警告が4枚となったことで最終戦は出場停止となってしまった。どちらも譲らない展開のなか、前半の終盤は横浜FMが押し込む展開となり、前半終了間際にはアンデルソン・ロペスが決定的なヘディングシュートを放ったが、GK小島の好セーブに阻まれて0-0のままハーフタイムを迎えた。

 後半の立ち上がり4分、新潟は鈴木が負傷を訴えてピッチに倒れこみ、FW谷口海斗と交代となった。後半6分に横浜FMは右サイドのヤン・マテウスからのクロスを中央でDFがヘッド。流れたボールをエウベルがヘディングで合わせたが、またもGK小島のセービングに阻まれた。

 新潟は後半11分にエリア内でフリーになったMF小見洋太が絶好のシュートチャンスを得たが、シュートを枠に飛ばすことができなかった。横浜FMも後半18分にMFナム・テヒがエリア外から右足でゴールを狙ったが、シュートは右ポストを叩き、ゴールを挙げられない。

 その直後、横浜FMは3選手を一気に交代。前節のC大阪戦で先発していた渡辺、西村に加え、DF上島拓巳をピッチに送り、角田を左サイドバックに移した。その後も両サイドバックがボランチの位置に入り、人数をかけて攻め込んだ横浜FMだが、新潟のゴールを割ることができない。

 残り10分を切り、ケヴィン・マスカット監督はFW宮市亮とMF水沼宏太を投入する。しかし膠着状態を打破することはできずに試合は0-0のまま終了。横浜FMは首位の神戸と勝ち点「1」差に迫ったものの、消化試合数が1多い状況だけに連覇が厳しい状況になっている。

(河合 拓 / Taku Kawai)



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