怒涛の5連勝でJ1昇格プレーオフへ 山形が警戒する清水戦「タレントはJ2屈指」「乾の自由を奪うのが重要」
山形は最終節まで5連勝でプレーオフ圏内に入り込んだ
来季のJ1への昇格をかけ、J2の3位から6位の4クラブが最後の1枠を争うJ1昇格プレーオフの準決勝が11月25日と26日に開催される。なかでも、最も勢いに乗ってプレーオフ入りする5位のモンテディオ山形を率いる渡邉晋監督は「勝ち続ければ道は開ける」というマインドの継続を話した。
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山形は2009年から11年と、15年にJ1での戦いを経験している。昨季はこのプレーオフで1回戦をファジアーノ岡山に勝利して突破したが、2回戦でロアッソ熊本と引き分けて大会レギュレーションにより敗退した。今季はシーズン序盤で出遅れ、4月に監督交代があったなかで巻き返してきた。そして、3位の清水エスパルスと初戦を迎えることになる。
山形は10月8日の第38節、栃木SC戦から最終節まで5連勝でプレーオフ圏内に入り込んだ。最終節のヴァンフォーレ甲府とは順位的にもプレーオフ行きを争う決戦と言えるゲームになったが、1点ビハインドをラスト10分切ってからの逆転劇で2-1と制した。それだけに会見に出席したMF南秀仁も「シーズン、色々なことがありながら自分たちの力でプレーオフを勝ち取れた。大きなチャンスだし、ぜひ頑張りたい。連勝で来ている雰囲気が続いているし、活気もある。明日、勝てるような雰囲気づくりをチーム全体ができていると思う」と話した。
渡邉監督もまた、追い込まれた状態からプレーオフへのつながりについて「レギュラーシーズンの残り5試合を5連勝で終わることができた。その時点で共有していたのが、1つ1つ勝ち続けないと道が開けないということ。逆に言えば、勝ち続ければ道は開けるだろうと。それがあと2つ延びたというだけ。難しく考えることはなく、目の前の試合に勝ち切ることを取り組んでいけばいい」と話している。そのマインドは、下位からの進出となるために90分を同点だった場合は清水の勝ち抜けとなる試合をどう運ぶかにもつながっている。
対戦相手の清水はJ2で最多得点を誇るチームだけに、指揮官は「個々に能力が高く、タレントという点ではJ2で屈指。融合されるとパワーが増してくるので最大限に警戒したい。ただ、戦う上で受けに回ると利益を生まない。攻守で我々から仕掛けていくことが重要になると思う」と話す。南は「乾選手はすごく好きな選手なので対戦できるのは嬉しい。攻撃を担っていると思うので、危険なプレーをさせないためにも自由を奪うのが重要」と、元日本代表MF乾貴士を相手のキーマンに挙げた。
前回J1への昇格を決めた14年のプレーオフでは、初戦のジュビロ磐田戦でアディショナルタイムにGK山岸範宏がヘディングシュートで決勝ゴールを奪った勢いに乗って昇格まで突き進んだ。今回はシーズン最終盤に破竹の5連勝を飾って迎えるプレーオフになるが、その勢いがどこまでピッチ上に現れるかが注目される。
(FOOTBALL ZONE編集部)