東京V、3度目の正直なるか J1昇格プレーオフへ…城福監督は積み上げに自信「やるべきことは変わらない」
26日にJ1昇格プレーオフ準決勝で千葉と対戦する
来季のJ1昇格をかけ、J2の3位から6位の4クラブが最後の1枠を争うJ1昇格プレーオフ準決勝が11月25日と26日に開催される。3位で進出の東京ヴェルディを率いる城福浩監督は「プレーオフという特別な舞台だがやるべきことは変わらない」と話した。
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東京Vは最終節まで自動昇格の2位に入る可能性を残したが、最終的には3位フィニッシュ。42試合でリーグ最少31失点の守備力が大きな武器と言え、城福監督は「守備のベースはレベルが高いと思う。寄せの近さや絞り、ルーズボールに対する対応はどのポジションでも高いレベルを要求している。」と自信を見せた。
城福監督と、選手から出席したMF森田晃樹とで共通したスタンスは、シーズンを通して積み上げてきたものを大事にする姿勢だった。指揮官は「自分たちが信じて積み上げてきたものがあって、それがリーグ戦の最終順位と自負している。プレーオフという特別な舞台だがやるべきことは変わらない」と話し、森田も「この2週間を含めた1年間、全員で準備してきたものが出ると思う。自信を持っているのは1年間の積み上げ。それが最終節にも出たし、プレーオフにつながると思う。チームとしての自信があるし、何か特別に変わることはない。今までやってきたことを、より高いレベルでやるだけ」と冷静に話した。
対戦相手は6位で進出のジェフユナイテッド千葉になった。直近の対戦は10月に東京Vのホームゲームで、千葉が2点先制したところからラスト10分ほどで東京Vが3点を奪って逆転した。城福監督は千葉について「インテンシティーの高さと推進力、カウンターをシュートまで持っていく質は高い。間違いなく後半戦の主役だったチーム。対戦した時に出てこなかった特徴ある選手もいる。前への推進力を持った状態で戦ってくると思う」と話す。森田も「個人の質が高いと思う。守備のブロックがきれいで崩れないチームという印象がある」という言葉を残した。
3位でプレーオフ進出の東京Vは、ホームで戦い勝利だけでなく90分を終えて同点でも次のステージに進める。指揮官は「アドバンテージがあるのは承知しているが、勝ちに行った最後の結果としてどういうクローズの仕方になるか。それはこれまでもやってきた。キックオフからそれを狙っているわけではない。勝利を狙っていき、最後に対応したい。とにかく勝ちに行くのが大事」と、積極的な姿勢を失わないことを重要ポイントに挙げた。
ともに1993年Jリーグ創設の「オリジナル10」に名を連ねるクラブであり、前身の読売クラブと古河電工も日本サッカー界の名門。そして、東京VはJリーグの初代王者でもある。そうした意味では、Jリーグ全体を広く見るファンからの注目度もあるカードになった。東京Vは09年からJ2で戦うなか、17年と18年は昇格プレーオフで涙をのんだ。3度目の正直となるJ1復帰を成し遂げられるか、まずは初戦での戦いぶりに注目が集まる。
(FOOTBALL ZONE編集部)