豪州出身GKランゲラック、名古屋からの“リクルート”の瞬間を回想 「スペインまで来るのか?」「すべてを用意してくれた」

名古屋のミチェル・ランゲラック【写真:徳原隆元】
名古屋のミチェル・ランゲラック【写真:徳原隆元】

レバンテ移籍後4か月の段階で名古屋は5人のスタッフを派遣

 2018年からJ1名古屋グランパスでプレーするオーストラリア代表GKミッチェル・ランゲラックが、母国メディア「KEEP UP」のインタビューで日本でのキャリアを回想している。

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 35歳のランゲラックは2018年にスペインのレバンテから名古屋に移籍。レバンテに加入する以前はドイツのボルシア・ドルトムントやシュツットガルトなどで活躍し、オーストラリア代表としての実績も持つ。

 名古屋に加入直後からレギュラーに定着し、2020年シーズンにはクリーンシート17試合達成で当時のJリーグ歴代最多記録を更新。翌21年シーズンにはJ最長となる823分間連続無失点の記録を打ち立てたほか、さらに自らのクリーンシートの最多記録を21試合に塗り替え、ベストイレブンにも選出された。そして今年9月にはJ1で200試合出場も達成した

 そんなランゲラックは、インタビューで名古屋への移籍が決まった当時のことを振り返った。

「スペイン(レバンテ)に来て4か月で、まだ落ち着いていない頃に、日本から人がやってくると代理人から聞かされた。『なんだって? スペインまで来るのか?』と言うと、『そうだ、今日到着する』と。『どういうことだ? 何が起きるんだ?』と思った。

 そして5人の日本人がやってきた。クラブディレクターやスポーティングディレクターだった。彼らはみんな一流のスーツを着ていた。彼らは私のためにすべてを用意してくれたいた。ビデオを使って、クラブや私が住むことになる街、そして私に期待することなどを説明してくれた。私が今まで見たもののなかで最もプロフェッショナルなものだと思った。私はすぐに帰宅し、妻に『日本へ行こうと思う』と言ったよ」

 元ユーゴスラビア代表FWドラガン・ストイコビッチ氏の184試合を抜き、名古屋の外国人選手最多出場記録も塗り替えたランゲラックだが、移籍してきた当時は「1、2年日本でプレーし、またドイツやどこかほかの国に行くと思っていた」という。「ここまで長くいるとは予想していなかった」との本音も明かしているが、プレーしているうちにJリーグのレベルの高さを実感し、考えが変わったという。

「そんなふうに考えていた。だが、1年後には『ちょっと待て。ここは本物だ。レベルが高い』と思った。日本代表選手の大半はヨーロッパに渡る前にこのJ1で対戦してきた。三笘(薫)や古橋(亨梧)もそうだ」

 現在進行系でJリーグの歴史に名を刻むランゲラックは、日本でのさらなる活躍を誓っていた。

「200試合以上プレーしたなかで、欠場したのは2試合だけだ。(J1)100試合と200試合出場にJリーグ歴代最速で達成したと思う。これはとてもクールなことだ。私はピッチに立ち続けることに重きを置いている。外国人選手としての記録のことはあまり考えていなかったが、記録を破るのは素晴らしいこと。その記録をさらに伸ばしていきたい」

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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