森保ジャパン、アジア杯の「23人枠」を考察 “当落線上”の鎌田、南野、堂安はどうなる?【現地発】

アジアカップのメンバーを考察【写真:徳原隆元】
アジアカップのメンバーを考察【写真:徳原隆元】

来年1月にアジアカップがスタート

 森保一監督率いる日本代表は、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のミャンマー代表、シリア代表と対戦した11月シリーズで2連勝を飾った。これで6月から8連勝となり、日本代表の連続勝利記録で最多タイを記録。これから森保ジャパンは元日の国際親善試合タイ戦を経て、来年1月に開幕するアジアカップに臨む。23人で挑むアジアカップのメンバーを考察する。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)

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 アジアカップは日本にとって重要な大会だ。4年に1度の大舞台。森保ジャパン第1次政権が臨んだ2019年の前回大会は決勝でカタールに1-3で完敗。準優勝に終わった。アジアカップがなぜ重要なのかと言うと、ゆくゆくはW杯に関係してくるからだ。日本はW杯予選で格下との対戦が多くなる。そのなかアジアカップで優勝し、現在18位のFIFAランクを上げることで、W杯のポット分けで有利になってくる。だからこそ招集にも強制力があり、DF冨安健洋もシリア戦後に「僕らが勝たないといけない大会。前回大会は決勝で悔しい思いをしているので、そういう意味も含めて大きな意味を持つ大会だとは思っています。タイトルはタイトルですし、全選手タイトルが欲しいのは当たり前。タイトルの中の1つとして全力で取りにいくだけ」と、アジアカップが持つ意味を語っていた。

 いよいよ迎えるアジアカップ。23人はどのような編成になるのか予想していく。

<GK>=3人
鈴木彩艶(シント=トロイデン)
大迫敬介(サンフレッチェ広島)
前川黛也(ヴィッセル神戸)

 鈴木と大迫はメンバー入り確実。アジアカップは新守護神の“登竜門”でもある。よりいいコンディションに期待したい。第3GKは前川か、中村航輔(ポルティモネンセ)の回復と所属クラブでの活躍次第では逆転リスト入りも可能性はある。

<DF>=8人
菅原由勢(AZアルクマール)
冨安健洋(アーセナル)
板倉 滉(ボルシアMG)
伊藤洋輝(シュツットガルト)
毎熊晟矢(セレッソ大阪)
中山雄太(ハダースフィールド・タウン)
谷口彰悟(アル・ラーヤン)
町田浩樹(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)

 一番の懸念点は板倉の状態。手術は完了し、リハビリ中とのことだが、12月中に復帰でき、2試合ほどは出場しておいてもらいたい。仮に板倉が間に合わなければ渡辺剛(ヘント)か、マイナス1人のまま攻撃陣に回す可能性もある。森保ジャパンの最終ラインは固まりつつあるが、なかでも谷口や町田を含めたバックアップ組は大きな飛躍を遂げている。左サイドバック(SB)、右SBともに好調な4人が順当だろう。

遠藤、伊東、三笘、久保、守田は確実…FWの人選は?

<MF>=10人
遠藤航(リバプール)
伊東純也(スタッド・ランス)
三笘 薫(ブライトン)
守田英正(スポルティング)
久保建英(レアル・ソシエダ)
鎌田大地(ラツィオ)
中村敬斗(スタッド・ランス)
堂安 律(フライブルク)
南野拓実(ASモナコ)
田中 碧(デュッセルドルフ)

 負傷者も多い中盤。遠藤から久保まではメンバー入り確実だ。鎌田から堂安、南野、田中碧の4人は準レギュラークラスと言える。中村は左サイドで欠かせない存在へと成長しつつあるが、やはり10月シリーズで負った負傷状況次第。旗手怜央や前田大然らも負傷中となっている。そのなかで11月シリーズは田中がアンカー起用された。アジアカップを見据えてのチャレンジでもあっただろう。

<FW>=2人
上田綺世(フェイエノールト)
浅野拓磨(ボーフム)

 W杯予選2戦5発の上田、森保監督の信頼を得ている浅野はメンバーに食い込んでくるだろう。1トップ争いは熾烈で古橋亨梧やパリ五輪世代の細谷真大もいる。上田は所属クラブでさらなる飛躍を期待するが、W杯予選のプレーは印象深い。リーグ戦で結果を残している古橋はもっとインパクトある活躍を遂げられるか。森保監督も頭を悩ませることだろう。

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