「クリエイティブの柱」 英記者がシリア戦先発11人を採点…スタメン起用に応えたのは?

シリア戦の先発メンバーを採点【写真:Getty Images】
シリア戦の先発メンバーを採点【写真:Getty Images】

【識者の目】上田、伊東、久保の3選手がチーム最多の「8点」

 森保一監督率いる日本代表は11月21日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選第2戦でシリアと対戦し、5-0で完勝した。かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を7大会連続で現地取材中の英国人記者マイケル・チャーチ氏が先発メンバーを採点。圧巻の4アシストを記録した伊東純也にはチーム最高タイの8点をつけている。

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 日本代表・シリア戦の先発メンバー採点(10点満点)

<GK>
■鈴木彩艶 6点
 先発はやや意外だった。ハイボールに対して力強い飛び出しを見せ、自信を深めていることを示したが、ほとんどボールに触ることはなかった。

<DF>
■菅原由勢 7点
 右サイドバックのファーストチョイスとしての地位を確立。久保の賢い落としからリードを4-0に広げる素晴らしいゴールで、シュート技術の高さも証明した。素晴らしいオールラウンドパフォーマーになった。

■谷口彰吾 6点
 オマル・アッ=ソーマのようなベテランとのマッチアップではもっと忙しくなると予想していたが、シリアがファイナルサードに攻め込む場面はほとんどなく、結果的には静かな夜を過ごした。

■冨安健洋 6点
 ミャンマー戦を欠場したあとで守備の中心として復帰。谷口と同様、予想以上に快適な夜を過ごした。

■伊藤洋輝 7点
 表向きはサイドバックを装ったセントラルDFだが、上田綺世の先制点の場面では効果的なオーバーラップで得点を演出した。

<MF>
■遠藤航 7点
 ミャンマー戦では休養が与えられたが、守田英正のパートナーとしてチームの中心に戻ってきた。リバプールの男はまたしても印象的なパフォーマンスを見せた。

■守田英正 7点
 遠藤とのパートナーシップで、守備だけでなく、ボールの循環と相手へのプレッシャーを維持するための機動力を提供した。改めて素晴らしいプレーヤーであることを印象付けた。

■伊東純也 8点
 4アシストは彼が日本の積極的な攻撃プレーのほとんどに関与していたことを強調する。細谷真大の5点目に左サイドから関与したことは、彼がいつもの右サイドのポジションの枠を越えて相手の脅威になれる準備ができていることを示している。

■久保建英 8点
 先制点は長い距離からの素晴らしいシュートだった。ファイナルサードでわずかな時間とスペースさえあれば、相手にダメージを与えられることをシリアに知らしめた。日本のポジティブなプレーのすべてに関与し、クリエイティブの柱として先発起用が正しかったことを証明した。

■浅野拓磨 7点
 三笘薫が不在のなかで、サイドを埋める素晴らしい仕事を果たした。伊藤と上手く連係してシリアの守備をこじ開け、日本の2点目に貢献した。

■上田綺世 8点
 2試合で5ゴールの大量得点。シリア戦での2得点は、相手の質がより高かったことを考えると大阪でのハットトリックよりも重要な意味を持つものだろう。彼が捕食本能の鋭さを示したことは、日本にとっていいことずくめだ。

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マイケル・チャーチ

アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。

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