韓国に0-3敗戦の中国、先制点献上のPK判定に代表OB不満 「なぜVARがない? 金がないのか?」

中国代表はホームで韓国代表の0-3で敗れた【写真:ロイター】
中国代表はホームで韓国代表の0-3で敗れた【写真:ロイター】

韓国FWソン・フンミンに2得点1アシストの活躍を許す

 中国代表は11月21日に行われた北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選第2戦で韓国代表とホームで対戦し、0-3で敗れた。2017年のロシアW杯アジア予選では韓国に1-0で勝利しており、わずかな期待もされていたが、結果はFWソン・フンミン(トッテナム)に2得点1アシストの活躍を許した。多くの中国ファンやメディアも“仕方ない”という反応だ。

 中国大手メディア「澎拜新聞(The Paper)」は、「0-3で敗戦したが、世論は中国のパフォーマンスにある程度満足している。少なくともこれが両国の差」としたうえで、「両国先発メンバーの推定市場価格額は、中国が565万ユーロ(約9億2000万円)、韓国は1.6億ユーロ(約260億円)と約30倍。DFキム・ミンジェ(バイエルン・ミュンヘン)1人で中国代表全員の合計評価額の5倍以上だ。海外組の差は、レベルの高い試合への適応性に影響する。現在の中国国内リーグのレベルは足りない」と分析した。

 ただ、先制点となった前半10分のPKの判定には疑問の声が多い。元中国代表DFで現在は解説者を務める劉越(リュウ・ユエ)氏は、「PKを取られるべきではない。W杯2次予選でなぜVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)がないのか? 金がないのか?」と判定を批判。しかし一方で、「レベルが明らかに及ばないなかで、パフォーマンスは合格点だった」と結果には納得の様子だ。

 長年アジアサッカーを取材するジャーナリストの馬徳興(マー・デーシン)氏も、「結果は順当、これでも中国は尽力した。ただこの審判はひどい」と判定への不満を述べながら、「0-3とはいえ、順当で納得いく結果。幸い初戦でタイに勝利したので、2次予選全体に大きな影響はない。審判の判定に偏りがあるのは日常的なこと。中国の若い選手は積極的に国外移籍すべき」と冷静な見方を示していた。

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング