INACが皇后杯“クリスマス決戦”を制して大会連覇! 代役GK武仲がPKストップで勝利の立役者に
11年度から6大会で4回目の決勝対決、一進一退のゲームは0-0のまま延長戦に突入
日本女子サッカーのシーズン最終戦となる皇后杯は、PK戦にもつれ込む激闘の末にINAC神戸レオネッサが連覇を果たし、6度目の優勝を果たした。INACは25日の皇后杯決勝でアルビレックス新潟を相手に0-0のまま迎えたPK戦を5-4で制した。
2011年度から6大会で4回目の顔合わせで、2大会連続の決勝対決となった両チームは、互いに23日の準決勝から中1日の厳しい日程で迎えた。INACは準決勝のベガルタ仙台レディース戦でGK福元美穂が負傷し、この試合ではベンチ入りもできず、代役としてGK武仲麗依が先発。ベンチには控えGK不在のメンバー構成でこの決勝に臨んだ。
準決勝で延長120分の激闘となったINACに対し、新潟が序盤からペースを握った。前半18分にはFW上尾野辺めぐみのシュートをINACのGK武仲が弾いたところにFW大石沙弥香が詰めたが、シュートを当てきれずにビッグチャンスを逸した。一方のINACも同24分にMF中島依美のロングシュートがクロスバーに当たった跳ね返りにFW京川舞が詰めたが、シュートを枠内に抑え込めず。全体に新潟がペースを握りつつ前半はスコアレスで終えた。
前半を「全くやりたいことができていない」と振り返ったINACの松田岳夫監督は、後半から先日のU-20女子ワールドカップでMVPを獲得したMF杉田妃和を投入。するとINACのリズムは一気に好転し、前半とは対照的にINACが新潟ゴールに次々と襲い掛かる展開になった。そのなかでINACは後半17分、左サイド深くまで進出したFW大野忍が中央に浮き球を返すと、FW高瀬愛実が頭で合わせる決定機を迎えたが、シュートはゴールポストに弾かれた。一進一退のゲームは0-0のまま延長戦に突入した。
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