ミラン、今季復調の要因は“省エネサッカー”? 伊紙公開の「平均走行距離」で20チーム中18位

ミランは独力で突破を図れる選手を優先起用

 今季ベンチ暮らしが続く本田の起用法に関しても、コンビネーションによる打開で起点になるタイプの本田よりも、独力での突破が図れる選手を優先して起用するチームコンセプトであることがデータからも示されている。本田は独力で違いを示すプレーを見せない限り、モンテッラ監督が率いるミランで居場所を見つけるのは難しい情勢にあると言えるだろう。

 モンテッラ監督による“省エネサッカー”は、17試合で勝ち点33という一定の結果を残した。スーパーカップにより消化試合が1試合少ないなかで暫定5位につけるが、延期になったボローニャ戦に勝利すると仮定した場合、3位に浮上する可能性を残している。

 中国企業グループによる株式買い取りが延期になり、冬の移籍市場で大補強は難しい状況にある。効率的なサッカーで勝ち点を積み重ねてきたミランは、逆転スクデットや来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場権を得られる順位でフィニッシュすることができるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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