20日の親善試合でU-21フランス代表を3-0で撃破

　韓国の五輪代表チーム（22歳以下）は現地時間11月20日、国際親善試合のU-21フランス代表戦で3-0の快勝を飾った。アウェーで貴重な経験値を得られた一戦に対し、母国メディアも「U-23アジアカップを視野に入れた親善試合でフランスを3-0で下す」とポジティブな反応を示している。

　ファン・ソンホン監督が率いる韓国の五輪代表チームは、来年4月に行われる2024年のパリ五輪アジア最終予選を兼ねたU-23アジアカップに向けての準備の一環でフランス遠征を実施。五輪開催国と20日に国際親善試合を行った。

　韓国は遠征前に怪我で離脱する選手が続出。AFCチャンピオンズリーグ（ACL）の浦和レッズ戦で負傷したMFコ・ヨンジュン（浦項スティーラース）、さらにはGKキム・ジョンフン（全北現代モータース）とDFキム・ジュファン（天安シティFC）も別の怪我で代表を離脱している。その代替えとして、GKムン・ヒョンホ（忠南牙山FC）、MFミン・ギョンヒョン（仁川ユナイテッド）、FWオム・ジソン（光州FC）が追加招集されていた。

　アクシデントもあったなか、迎えたフランス戦では前半を無失点で守り切り0-0で折り返す。すると後半25分、韓国側にビッグチャンスが訪れる。相手ペナルティーエリア手前やや左の位置でファウルを受け、直接フリーキック（FK）を獲得。FWチョン・サンビン（ミネソタ・ユナイテッドFC）が華麗な一撃を見舞い、韓国が先制に成功する。さらに同36分にはチョン・サンビンが再び得点。同アディショナルタイムにFWホン・ユンサン（浦項スティーラース）がダメ押しのゴールを決めて3-0と完勝を飾っている。

　名手ティエリ・アンリ監督率いるフランスに対し、敵地で貴重な勝利を挙げた韓国。韓国紙「中央日報」では、「22歳以下の韓国代表、U-23アジアカップを視野に入れた親善試合でフランスを3-0で下す」とこの試合を報じた。

　記事では「前半は守備に苦しんだが、チョン・サンビンのゴールが試合の流れを変え、U-22チームに自信を与えた」と、後半に勢いを得た母国をレポート。「フランスのアンリ監督も先制点は素晴らしかったと認めた」ときっかけを作った直接FK弾について言及している。

　アウェー戦で好材料得た韓国。同メディアは来年4月に控えるU-23アジアカップ兼パリ五輪アジア予選について「アジアカップには全16チームが出場し、上位3チームがオリンピックへの出場権を得る。韓国がオリンピックで獲得した最高成績は2012年の銅メダル。ライバル日本を破った時だった」と過去の成績についても振り返っていた。

　韓国はこの2012年大会以降、準決勝以降に進むことができていない。それでも強豪フランスを撃破したことから、「この勝利は大きな功績となるだろう」と母国紙も来年のU-23アジアカップの勝利へ期待を高めているようだった。