試合球はホームチームが決定する

　日本代表は11月21日、北中米ワールドカップ（W杯）アジア2次予選でシリア代表戦に臨む。シリアの情勢不安のため、中立地のサウジアラビア・ジッダで行われる一戦。2次予選はホーム開催チームが使用するボールを決定。日本はアディダス社を使用していたが、今回はモルテン社のボールが使われる。森保ジャパンの選手たちはその“違い”に警戒心を高めていた。

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　20日、試合会場のプリンス・アブドゥッラー・アル・ファイサル・スタジアムで公式練習を行った日本代表。DF伊藤洋輝に芝の感触を聞くと「ボールがアディダスと違って軽い。蹴った感じの感触違う」と、思わず先にボールの違いを答えてしまうほど、印象的な違和感となっていたようだ。

　プレースキッカーとしても期待されるDF菅原由勢は「結構違いますよ。軽いというかちょっとゴムな感じが強い。ちょっと蹴っただけで飛んでくる。わかりやすいかどうかはわかんないですけど、ミドルシュートとか打ったら勢いが出る。ブレたりするような感じのボールだと思う。相手も分かっているのでまたミドルシュートを打ってくるプランもあると思う」と、最終ラインとして“ブレ球”に警戒した。

　ドリブルやワイドからのクロスなどで攻撃の中心となるMF伊東純也は「最初はめっちゃ気になりましたね、全然ボールが浮かなかったので、びっくりしました。今ちょっと慣れてきた部分ある。最初の頃よりは大丈夫かなと思います」と、ジッダ入りしてからの3日間で懸命に適応してきたようだ。

　さまざまな苦境を乗り越えてきた日本代表だが、シリア戦では“アウェーの洗礼”にも打ち勝つ姿を見せてくれることだろう。