「日本は過小評価されている」 浦和スコルジャ監督、欧州比較で持論…実感したJリーグの魅力「非常にチャレンジング」
FIFAインタビューで明かす「欧州と比較した場合に日本は過小評価されていると感じている」
浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督が国際サッカー連盟(FIFA)による来月のクラブ・ワールドカップ(W杯)に向けたインタビューに登場。Jリーグでの指揮について「ヨーロッパと比較した場合に日本は過小評価されていると感じている」と話した。
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浦和は秋春制への過渡期で決勝のみ今年に入ってから行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2022で優勝し、サウジアラビア開催のクラブW杯に出場する。スコルジャ監督はポーランドのレフ・ポズナンなどを率いて国内リーグ4回の優勝経験を持ち、今季の浦和で監督に就任。ACLは前年にリカルド・ロドリゲス監督の指揮下で準決勝までを突破し、スコルジャ監督は決勝のみ戦った形になるが、サウジアラビアの強豪アル・ヒラルを2戦合計2-1で下して浦和にとって3回目のアジア制覇を成し遂げた。
その経験についてスコルジャ監督は「決勝戦はちょっとすごいものだった。アル・ヒラルは前回王者として試合に臨み、強くたくましかった。しかし私たちは団結し、自分たちのゲームプランを守り続けた。アジア頂点に立てたことを誇りに思う。忘れられないキャリアのハイライトの1つになるに違いない」と話す。
決勝戦では、初戦アウェーに700人の浦和サポーターが駆けつけ、深夜の試合ながら埼玉スタジアムで行われたパブリックビューイングには約7000人が集まった。第2戦のホームゲームでは5万人以上が大きな声援を送り、戦う空気を作った。
そのサポーターについて指揮官は「言葉にならない。たくさんのサポーターが来てくれて、その声がチームを支えてくれる。個人的にもチームと同じように刺激を受けているし、かけがえのないものだ。チャンピオンズリーグ決勝のファーストレグでは、何百人もの人々がサウジアラビアまで長旅をしてくれたことを覚えている。彼らの声援を聞くことは、選手たちにとって最高の栄養ドリンクのようなものだった。ホームでの第2レグでは、あんなに大きな歓声を聞いたことがない。あの光景は一生忘れられない。彼らの多くが再びサウジアラビアでチームを応援することは間違いない」と振り返りつつ、12月のクラブW杯でも声援に期待している。
今季リーグ戦で優勝する可能性は消滅したが、スコルジャ監督にとって初めてのJリーグで3位につけている。そのレベルについて「私はまだ浦和に1シーズンしか在籍していないが、その経験はとてもユニークなものになっている。正直なところ、ヨーロッパと比較した場合に日本は過小評価されていると感じている。リーグ戦はチームの力が常に拮抗していて、非常にチャレンジングだ。どのチームもアグレッシブで、素晴らしいビルドアップをしながらプレーする。戦術は緻密で、簡単な試合はない。このリーグで経験を積めたことは私のキャリアにとって大きな意味があるし、ここで働けていることを幸運に思っている」と話した。
クラブW杯では、初戦となる準々決勝で北中米カリブ海地区代表のクラブ・レオン(メキシコ)と対戦。勝利すると欧州代表のマンチェスター・シティ(イングランド)と準決勝で対戦する組み合わせだが、スコルジャ監督はメキシコの雄について「若いアルゼンチン人監督と質の高い選手が揃っている。いつものJリーグの対戦相手とは全く違う、厳しいテストになると予想している。一戦一戦を大切にしていきたい。何よりもまず、開幕戦に勝つことが目標だ。残りの期間で全てのベースを見直しし、勝利からスタートするつもりだ」と力を込めた。
(FOOTBALL ZONE編集部)