ペップは「トップクラスの監督」 浦和指揮官が再戦の可能性に言及「彼と再び知恵を出し合うのは素晴らしい」
クラブW杯で準々決勝を勝てばシティと対戦する
浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督が国際サッカー連盟(FIFA)による来月のクラブ・ワールドカップ(W杯)に向けたインタビューに登場。欧州代表のマンチェスター・シティ(イングランド)を率いるジョゼップ・グアルディオラ監督との再戦が実現する可能性について「彼と再び知恵を出し合うのは素晴らしい」と話している。
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浦和は秋春制への過渡期で決勝のみ今年に入ってから行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2022で優勝し、サウジアラビア開催のクラブW杯に出場する。スコルジャ監督はポーランドのレフ・ポズナンなどを率いて国内リーグ4回の優勝経験を持ち、今季の浦和で監督に就任。ACLは前年にリカルド・ロドリゲス監督の指揮下で準決勝までを突破し、スコルジャ監督は決勝のみ戦った形になるが、サウジアラビアの強豪アル・ヒラルを2戦合計2-1で下して浦和にとって3回目のアジア制覇を成し遂げた。
それによって出場するクラブW杯では、初戦となる準々決勝で北中米カリブ海地区代表のクラブ・レオン(メキシコ)と対戦。勝利するとシティとの準決勝に臨む。スコルジャ監督はポーランドのヴィスラ・クラクフを率いた2008年に、グアルディオラ監督が率いたスペインの名門バルセロナとUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の予備予選で対戦経験がある。その際には、アウェーでの初戦に0-4と敗れたがホームで1-0の勝利を収めている。
スコルジャ監督は「彼らは素晴らしいチーム。対戦するのは夢のようだし、私の個人的なキャリアにおける重要なマイルストーンになるだろう。グアルディオラ監督がバルセロナを率いていたとき、私は彼らと剣を交えたことがある。2戦合計スコアで敗れたとはいえ、ポーランドのチームがバルセロナに勝ったのは初めてのことだった。グアルディオラはトップクラスの監督であり、彼と再び知恵を出し合うのは素晴らしいことだ。だが、その再現は素晴らしいことだろうが、シティは依然として世界最高のチームの1つだ。初戦に勝つことが最優先事項であることに変わりはない」と話している。
今季の主将に任命したDF酒井宏樹は右膝の手術で離脱。すでに大会欠場が決まっているが、その影響力について「彼のような選手を失うことは決して簡単なことではない。負傷者リストが長くなり、ベストプレーヤーの1人が手術が必要だと聞けば、チームにとって大きな痛手なのは間違いない。ただし、スタンドからであっても彼はまだ影響を与えることができると思う。たとえプレーできなくても、彼は天性のリーダーだし、チームを助けてくれると信じている」とスコルジャ監督は話している。
浦和はリーグ戦で残り2試合、今季のACLグループステージで残り2試合を消化した後にサウジアラビア入りして戦うことになる。指揮官は「まさにスリルという言葉がぴったり。大きな大会であり、私の監督としてのキャリアの中でも重要な瞬間になる。アジア代表としてクラブW杯に出場することはとても名誉なことであり、世界トップクラスのチームと対戦して自分たちの力を試す絶好のチャンス。最近ではこの大会が選手やスタッフの頭の片隅にある。まずは国内での試合がたくさんあり、自分たちの目標を達成するために努力している。それが終われば、カップを持ち帰るために全力を尽くすつもりだ」と意気込みを示した。
浦和は初出場した07年大会は準決勝に進出し、イタリアの名門ACミランと対戦して敗れた後に3位決定戦を制した。17年大会は勝利すればスペインの強豪レアル・マドリードと対戦することが決まっていた初戦で開催国代表アルジャジーラ(UAE)に敗れて5位決定戦に回り、その座は確保した。6大陸代表と開催国代表による7チームのミニトーナメント形式で行われるのは今大会が最後になるが、スコルジャ監督にとってのグアルディオラ監督との再戦や、浦和にとっての歴代最高成績にチャレンジするためにも、まずは12月15日の初戦でメキシコの雄に勝利することが期待される。
(FOOTBALL ZONE編集部)