U-17日本代表、W杯16強敗退も監督は選手を労い 「みんな、燃えカスになるくらい頑張ってくれた」
一度は同点に追いつくも、後半に決勝弾を献上
U-17日本代表は11月20日、インドネシア開催のU-17ワールドカップ(W杯)で決勝トーナメント1回戦スペイン戦に1-2で敗戦。ベスト16で無念の敗退となった。森山佳郎監督は、「全身全霊で身体が動かなくなるところまでやってくれた」と選手たちの戦いを称えた。
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日本はグループリーグをD組でポーランド、アルゼンチン、セネガルに対して2勝1敗の勝ち点6を獲得したものの、得失点差で3位に。各組の2位以内と3位のうち上位4チームが決勝トーナメントに進むレギュレーションで16強入りし、B組を2勝1分で1位通過した強豪スペインとの対戦になった。
スペインがボールを持つ時間が長くなった立ち上がりの前半8分、FWフアン・エルナンデスの中央へのパスがFWマルク・ギウと合わずに抜けたところ、2列目から上がってきたMFキム・ジュニエントにペナルティーエリア内へ入り込まれてシュートを決められ、日本は0-1のビハインドを背負ってしまった。
その後は日本がプレスを高くした反面、背後のスペースを使われそうになる危険な場面もあった。日本はMF佐藤龍之介が流動的にポジションを変えてボールに関わり出した前半の半ばからは敵陣に入る回数を増やしていった。すると前半40分、右サイドから佐藤が中央に入れたボールを受けたFW名和田我空が右足シュートを相手の外側から巻き込んで決め、1-1の同点に追いついて前半を終えた。
しかし後半29分、サイドから中央へ一発のスルーパスを通されてしまうと、ギウにGK後藤との1対1を決められてしまい再び1点ビハインドを背負った。スペインのポゼッションで残り時間の猛攻という形を作らせてもらえなかった日本はこのまま1-2で敗戦。ここで大会から姿を消した。
森山監督は「足が止まった時、戻れなくなった時に1人で決めるクオリティーが相手にあった」とスペインの強さを称えたうえで、日本の若手選手たちに対して「みんなもう、燃えカスになるくらい頑張ってくれた。誇りを持って言える。W杯の旅は終わりましたが、U-20、五輪、A代表と旅は続く。頑張ってほしい。初戦から素晴らしい相手、ギリギリの戦いをしながら成長して互角に戦えるという気持ちで頑張ってくれた。最後は全身全霊で身体が動かなくなるところまでやってくれた。彼らの成長を願いたい」と、労いの気持ちを込めて語っていた。