195億円でアーセナル入り「普通のことではない」 今明かされる“英国人史上最高額の重圧”
今夏の移籍市場でウェストハムから加入のライスが移籍当初の心境告白
イングランド代表MFデクラン・ライスは今夏の移籍市場でウェストハムからアーセナルへ移籍し、すぐにチームに欠かせない存在となった。移籍金は1億500万ポンド(約195億円)と英国人史上最高額を塗り替えたが、ライスはその重圧を乗り越えていたようだ。英紙「デイリー・メール」が選手のコメントを報じている。
ウェストハムのキャプテンとして昨季はUEFAカンファレンスリーグ優勝を経験したライス。数年前からビッグクラブ移籍が噂されていたなか、争奪戦を制したのは昨季プレミアリーグ2位のアーセナルだった。移籍金は総額1億500万ポンド。2021年にアストン・ビラからマンチェスター・シティへ移籍したMFジャック・グリーリッシュの1億ポンド(約186億円)を上回り、英国人史上最高額選手となった。
ライスは「移籍の話が進むなかで、僕も値段にナーバスになっていた」と当時の心境を明かしている。しかし、ライスは重圧に押しつぶされることなく、アーセナルのレギュラーとして活躍。値段のことは気にせず、自然体でプレーすることを意識した結果だと語っている。
「そう考えるのは自然なことだと思う。1人の人間が1億500万ポンドで買われるというのはとても普通のことではない。でもそれは僕がウェストハムで成し遂げたことを、評価してもらえたからこそだ。アーセナルと契約した時、僕はデクラン・ライスとして、ただ自分らしく、ほかの選手と何ら変わりないようにすればいいと考えていた。そうすることですべてがうまくいくと思っていた」
ライスは「プレシーズンの最初の3週間は変化に慣れるためのタフな期間だった」と振り返った。そして「新しい仕事を始めても数週間後には落ち着いているものだ」と環境の変化にもすぐに適応できたとという。
「値段のことについては全く考えず、試合に出てできる限りのプレーをしようとしていた。僕はただ自分のプレーをするだけだった。どんな形であれ、影響を受けないようにしていた。トレーニング場に行き、できる限りいいトレーニングをしようと努めていた」
移籍金の大きさが話題となるなかで、ライスはその重圧を感じさせないパフォーマンスを披露し、自らの価値を証明している。
(FOOTBALL ZONE編集部)