久保建英「もっと日常から注目してほしい」 日本代表のW杯が「全てではない」と話す訳【現地発】
21日にシリアと対戦する
日本代表は11月19日、サウジアラビア・ジッダで北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選シリア戦(21日)に向けて練習を行った。この日の練習は対戦相手のシリアと公式戦では異例のフェンスを1枚挟んで練習場が隣同士。フェンスには穴だらけながら幕がかけてあった。日本代表はシリアの練習が終わるころに非公開で実戦練習を行った。先発出場が見込まれるMF久保建英は森保ジャパンへの“注目度”について言及した。
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シリア代表がすぐ隣で練習するという異様な状況も日本代表の選手たちは冷静だった。久保は目の前の一戦に目を向けた。
「現状は(1戦目温存されたという)こういう立ち位置だけど、それに甘んじることなくいい準備をしたい。アピールの場というよりは出たら点も欲しいし、チームの勝利に貢献しないといけない。まだ2試合目なので勝ち点3を取ることにフォーカスしたい」
公開された練習では左サイドでFW浅野拓磨がプレー。負傷で離脱となったMF三笘薫の穴を埋める可能性が出てきた。久保は右インサイドハーフ起用と見られる。アジア2次予選からまたW杯に向けた戦いが始まる。
「これはW杯が始まる前にも言ったけど、W杯が全てじゃない。まずはそのための2次予選に集中したい。もっと日常から日本代表に注目してほしいな、と。W杯ありきの日本代表じゃないので。こういう2次予選だったり、親善試合でももっともっと注目してもらえるような。(W杯とか)そういう枕詞とか抜きにしても、実力だけで注目してもらえるような代表になりつつあると思うので、強い代表を明後日の試合でも見せていきたいなと思います」
残念ながらシリア戦のテレビ放送は未定のままだが、W杯のような大きな大会だけではなくどんな相手のどんな試合でも国民の関心が向くような戦いを積み重ねていく。久保自身はカタールW杯から1年経ち、大きく飛躍した。それを自身でも感じている。
「個人的には右肩上がりで知名度も実力も世界的に見てついてきたかなとは思っているので、このままの成長曲線を続けられたら、もっともっといい選手になれるんじゃないかなという実感が湧く1年だった」
ここから北中米W杯に向けて――。日本代表の人気も実力も1戦1戦高めていきたいところだ。