南野拓実、リバプール挑戦は高難易度ミッションだった? 最大の障壁を英紙回顧「プレミアのインテンシティーに…」

かつてリバプールでプレーした南野拓実【写真:Getty Images】
かつてリバプールでプレーした南野拓実【写真:Getty Images】

リバプールデビュー戦後の南野のコメントに再注目「今までプレーした中で最も激しい試合の1つだったかも」

 フランス1部モナコの日本代表MF南野拓実は今季開幕から好調を維持し、8月にはリーグ月間最優秀選手に選出された。前所属のイングランド1部リバプールでは思うように出番を得られず、モナコでも加入1年目は結果を残せずに苦しんできたなかで復活を印象付けている。英紙「デイリー・ミラー」がそんな南野のリバプール時代を回想した。

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 南野はオーストリア1部レッドブル・ザルツブルクで活躍後、2020年1月にリバプールに移籍した。チームはその年のプレミアリーグを制覇し、2021-22シーズンにはFAカップ(杯)とリーグカップ(カラバオ・カップ)の二冠を達成した。

 しかし、選手層の厚いリバプールで南野の出番は主にカップ戦に限られた。カップ戦のタイトル獲得には大きく貢献し、限られた出番のなかで得点も重ねたが、攻撃陣の序列を覆すことはできなかった。

 同紙は「南野拓実のリバプール加入時の懸念がアンフィールドで失敗した理由を説明している」と特集した。南野は20年1月5日のFA杯3回戦、エバートンとの“マージーサイド・ダービー”で新天地デビューを飾った。南野はその試合に先発したが、得点を奪えずに後半25分途中交代となっていた。試合後、南野は「今までプレーした中で最も激しい試合の1つだったかもしれない」と語っていたが、イングランドサッカーのインテンシティーへの適応が南野にとって最大の障壁になっていたと同紙は分析している。

「残念ながら南野はリバプールのシャツを着てザルツブルク時代の活躍を再現することはできなかった。後から考えてみれば、2020年1月に行われた彼のデビュー戦、マージーサイド・ダービーからその理由は簡単に分かったかもしれない。彼はレッズ(リバプール)とザルツブルクの類似性があると発言していたが、プレミアリーグのインテンシティーに驚いていた」

 当時のリバプールの前線には、現在もエースとして活躍するエジプト代表FWモハメド・サラーに加え、すでに退団したセネガル代表FWサディオ・マネ(アル・ナスル)、ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノ(アル・アハリ)の3トップが君臨。さらに今もクラブで活躍するポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタも控えており、この過酷な競争のなかで南野が出場機会を増やすのは非常に高難易度のミッションだったといえるだろう。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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