ラツィオで「苦しむのはいつも鎌田」 序列低下&移籍の可能性に伊メディア言及「会長はアジアカップが始まる前に…」
W杯ミャンマー戦後に怪我で日本代表を離脱
日本代表MF鎌田大地は11月16日に行われた2026年北中米共催ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の初戦、ミャンマー戦で1ゴールを挙げるも負傷によりチームを離脱した。一方で、所属のラツィオとの去就問題はイタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」も注目し、アジアカップ前の決着もあり得るとしている。
鎌田はミャンマー戦の前半終了間際に左足ミドルでチームの2点目を決めたが、ハーフタイムで交代。試合後には交代の理由が負傷によるものと示唆して、試合翌日に代表チームからの離脱が発表された。
その鎌田はドイツ1部フランクフルトを昨季限りで契約満了により退団。今夏には移籍金が必要ない選手として多くのクラブから注目を集め、イタリア1部の名門ACミランへの移籍が秒読みとされた。しかし、ミランが強化体制を刷新したことなどから頓挫し、8月に入ってから同リーグのラツィオとの契約が発表された。
開幕からスタメンを続けた鎌田だが、9月の代表活動明けからベンチスタートが続いた。レポートでは「戦術的な問題もある。マウリツィオ・サッリ監督はラツィオが鎌田、ニコロ・ロベッラ、ルイス・アルベルトの共存でバランスを取れないと考えている。そして苦しむのはほとんど、いつもと言っていいほどこの日本人だ」とされ、サッリ監督による起用の優先順位が低いことが指摘されている。
そのうえで鎌田の契約について、「いくら彼らがそうでないと信じさせようとしても、この日本人選手は1シーズンだけ、約300万ユーロ(約4億5000万円)で契約している。5月から6月にかけて、選手かクラブが行使できる2年間の契約更新オプションがある。数週間前まで、鎌田は首都ローマでの経験に熱中しているように見えたが、今は疑念が生じており、クラウディオ・ロティート会長はアジアカップが始まる前にそれを払拭しようとしている」と、現状についてレポートされた。
アジアカップは1月12日に開幕し、決勝が行われるのは2月に入ってから。そのため、日本代表の大会結果を待ってからでは冬の移籍市場が閉じている可能性が高く、大会期間中にチームを離脱してメディカルチェックや契約のためにヨーロッパへ戻ることも難しい。その意味では、鎌田の去就問題は冬の移籍市場が開幕した直後、年明け早々に動くこともありそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)