遠藤航がアジア2次予選の“在り方”に疑問符「どれだけ意義があるのか」 実力差は明白「違うやり方でできるんじゃ」
サウジアラビア・ジッダで練習をスタート
日本代表は11月18日、サウジアラビア・ジッダで北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のシリア戦(21日)に向けて練習を行った。MF遠藤航は16日のミャンマー戦から大幅なターンオーバーを行うと見られる戦い方に関して、持論を展開。そして、2次予選の“あり方”についても言及した。
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夕方になり徐々に涼しさが増してきたジッダ。選手たちは長袖でトレーニングを消化し、暑熱対策を行った。まだ軽めの調整だったが、ミャンマー戦に先発していない組は5対5のミニゲームを行うなど多少の負荷もかけつつシリア戦に向けて調整した。
ミャンマーにはホームで5-0の勝利を収めた。遠藤を含めMF久保建英やMF伊東純也らが“温存”されたなか、シリア戦ではミャンマー戦に先発していなかった選手と大幅に入れ替えると見られている。2次予選は相手が格下になるからだ。
「1試合目は着いて2日後に試合になるのでどっちがいいかはあるけど、2次予選はターンオーバーできるだけの力が日本はあるということで、そこは最大限活かすべきだと個人的には思っている。2次予選の戦いを考えながらやっていければいい。選手であれば毎試合出たいと思ってはいるけど、そこはトータル的にチームが最大限に力を発揮するためにどうしたらいいかを監督が考えていると思う。僕もキャプテンだからといって毎試合使わなくていいですよというか、実力の世界なので自分のパフォーマンスが悪ければキャプテンだろうと外されるべきだと思っている。そういう話は監督ともしたことがある。2次予選をターンオーバーでやっていくのは理にかなっているとは思う。監督の判断を尊重している」
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)やヨーロッパリーグ(EL)を経験する選手も増えた。過密日程となるなか、選手はターンオーバーにも慣れている。だからこそ「海外組の選手はもしかしたら受け入れるというか、理解度で言ったら高いかもしれない。みんな理解しているというか、当たり前にやっていくべきだとむしろポジティブに捉えている」という。
そのなかで、遠藤はアジア2次予選の“あり方”について言及した。2次予選で日本は、ミャンマー(FIFAランク158位)、北朝鮮(同115位)、シリア(同92位)と対戦。FIFAランク18位の日本にとっては大きな実力差がある。実際、ミャンマーは日本に勝つ戦いをしてこず、0-5でリードされている時点で時間稼ぎをしてきた。DF冨安健洋も「本当にお互いにとって、意味のある試合だったのか」と疑問視したなかで、遠藤も2次予選の意味について自身の意見を述べた。
「今回に限らず、前回からもう2次予選は自分たちはどれだけやる意義があるかというのがあった。前回も10-0とかの試合もあって、2次予選の在り方は日本だけで何かアピールするのは難しいかもしれないけど、違うやり方でW杯予選をすることはできるんじゃないかと思ったりはしている。AFC(アジアサッカー連盟)が最終的に決めることだとは思うけど、選手側から意見を言っていくのもありかもしれないし、ほかの方法も探りながらアジアももっとレベルが上がっていく形にしていけるのが理想だと思う」
日本だけでなく、アジア全体の底上げを図るためにも2次予選について議論していく余地がありそうだ。