クラブW杯準優勝の鹿島が天皇杯4強進出! 赤崎弾と曽ヶ端PKセーブで広島を破る

過密日程で臨んだ鹿島、劣勢を強いられるも競り勝つ

 FIFAクラブワールドカップ(クラブW杯)で欧州王者レアル・マドリード(スペイン)に冷や汗をかかせた鹿島アントラーズが、天皇杯でも勝負強さを見せつけてベスト4進出を決めた。24日の準々決勝でサンフレッチェ広島と対戦した鹿島は、後半に生まれた先制点を守りきり1-0で勝利した。

 ともに11月3日にリーグ最終節を終えたが、そこからともに11月12日の天皇杯4回戦を戦うと、鹿島は11月29日からJリーグチャンピオンシップ、クラブW杯と合計7試合を消化。一方の広島は天皇杯4回戦を終えてから約1カ月半ぶりの公式戦と、過密日程の疲労と試合勘の欠如が両チームにアンバランスな日程の結果として降りかかった。

 鹿島はFW金崎夢生、MF柴崎岳、DF西大伍といった主力3人がこのゲームを欠場した。そのなかで、序盤こそ鹿島が主導権を握ったものの、徐々に広島がシュートシーンを多く作る展開になっていく。MF青山敏弘を中心とした攻撃で鹿島を押し込んでいったが、堅守が武器の鹿島も最後のところで踏ん張り、スコアレスで前半を終えた。

 鹿島にとって苦しい展開のなかで迎えた後半12分、MF小笠原満男の浮き球パスに走り込んだFW赤崎秀平が、ゴール前右サイドの角度のない位置から右足で叩きつけるようなボレーシュートを放つと、ボールは逆サイドのネットに吸い込まれた。勝負強さを見せつけるようなゴールで、鹿島が1-0と先制点を挙げた。

 

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