“擁護派”のミラン番記者が本田の3年間を総括 「勇気が足りない。予測不能なプレーがない」
攻撃面でミラニスタを満足させられず
この日のユベントス戦でも、同点弾はスソのクロスからボナベントゥーラがヘディングで決めたものだった。
ミランの10番にはスソのようなプレーが求められる。だが、本田は創造性、技術、スピード、センスでスペインの新鋭アタッカーに完全に凌駕された。2015年シーズン開始直後にゴールラッシュを見せた本田だが、攻撃面でミラニスタを満足させることは少なかったという。
本田はこれまでの言動からサポーターからブーイングを受ける存在となった。今やベンチ要員となり、1月放出の可能性も浮上している。移籍時に「10番」という大役を選ばなければ運命は変わったのだろうか。
「それは関係ないよ」とヴィンチ記者は締めくくっている。
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倉石千種●文 text by Chigusa Kuraishi
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images