“擁護派”のミラン番記者が本田の3年間を総括 「勇気が足りない。予測不能なプレーがない」
「華麗なプレーを本田に期待していた」
この試合を境にヴィンチ記者は本田擁護派としてのトーンを弱めることになったが、本田にはピッチ上でのプレーに勇気がなかったという。
本田の3年間には功罪もあったと分析する。「本田はミランに戦術的なバランスをもたらしていた。真面目さもポジティブな点だった」という反面、背番号10としての本来的な役割をこなすことはできなかったという。
「マイナス面は、予測不能なプレーができないこと。司令塔やトップ下、中盤で創造性溢れるテクニカルなプレーだ。まさにスソのようなプレーだ。今、スソが見せてくれている華麗なプレーを本田に期待していた。日本のファンのみんなもそれを期待していたのではないか?」
ヴィンチ記者は本田の攻撃時のクオリティに失望していた。サイドバックの攻め上がりを待ち、数的有利を作ろうとする本田だが、独力で違いを見せる場面はほとんど見られない。一方、スソは切れ味鋭いドリブルと正確無比なクロス、高い決定力で局面を打開していく。本田は昨季から1得点3アシストだが、スソは今季だけで5得点6アシストとチーム随一の活躍を見せており、結果の面でも両者には大きな差が生まれている。