“擁護派”のミラン番記者が本田の3年間を総括 「勇気が足りない。予測不能なプレーがない」
伊テレビ局のヴィンチ記者は「もっとできたと思うし、もっと期待していた」
ACミランの日本代表FW本田圭佑は23日にカタール・ドーハで行われたイタリア・スーパーカップ(杯)のユベントス戦で公式戦8試合連続の先発落ちとなり、出番なしに終わった。今季は完全なベンチ要員となっているが、イタリアのミラン番記者は本田のミランでの3年間で欠けていた決定的な2つの事柄を総括している。
本田は在籍期間初のタイトルをベンチから見つめた。昨季までは右サイドのバランサーとして監督から出場機会を与えられていたが、ミランは本田の出場機会激減とともに名門復活への歩みを速めるという皮肉な状況になった。
イタリアテレビ局「7ゴールドTV」のパオロ・ヴィンチ記者は2014年1月に移籍金ゼロでやって来た10番の3年間をこう総括した。
「本田は真面目な選手。バランスの取れた選手。しかしもっとできたと思うし、もっと期待していた。彼には日本人特有の勇気が足りない」
移籍時から一貫して本田に好意的なレビューを続けていたイタリアメディアで珍しい存在だったヴィンチ記者はこう語った。歴代監督は本田のプロ意識を評価し、バランサーとして起用されたが、それ以上ではなかったという。今季唯一の先発試合となった10月25日のジェノア戦では、横パスとバックパスを繰り返す消極的なプレーが目立ち、失点にも絡み戦犯となった。