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目標はCL出場 ソシエダでモイーズスタイルは花開くのか!?
変わらぬ哲学
レアル・ソシエダのデイビッド・モイーズ新監督は昨季解任されたマンチェスター・ユナイテッド(マンU)で浸透しなかったフィジカルを前面に押し出す独自のフットボールを新天地に導入しているという。ソシエダの元U-21スペイン代表MFエステバン・グラネロが英一般紙「ガーディアン」の取材で語った。
5月にマンUの監督を解任されたモイーズ監督は、新天地ソシエダで11月22日のデポルティボ戦で初陣を迎えた。チームに存在しない「ステファノ!」という選手の名前をタッチライン際で連呼する指揮官の姿がテレビカメラに捉えられ、大きな話題となった。このステファノと呼ばれていたのは、モイーズ氏とも対戦経験のあったグラネロだったという。彼は、09年から12年までレアル・マドリードでプレーし、12年から14年まではプレミアのQPRでも活躍した。
選手名を把握していなかったモイーズ監督の“疑惑”を「そうだよ」とあっさりと認めたグラネロは「確かに監督とは何回か会話を交わしている。最初の数日は、練習でうまくいかないことがあったので、状況を伝えることもあった。助けにはなるけれど、私の仕事はあくまで選手。スペインでは大学卒業者でも英語を話せない人間もいる。本当に恥ずかしいことだよ」と語った。
グラネロは戦術理解度の高さや、技術に加え、中国に住む兄弟と、その夫人が中国人という家庭環境から英語も話せるのだという。そのため、モイーズ監督には不可欠な存在となっているようだ。
指揮官は、スペインに活動の拠点を移しても、自らが掲げるフィジカルサッカーは不変のようだ。グラネロはそのサッカーを「とても激しい」と言い、こう表現している。
「彼はアグレッシブさをすごく求める。モイーズはスペインに適応しなければいけないだろうが、我々も彼に適応しなければいけない。プレミアリーグではアグレッシブにならなければ、ボールに触ることすらできない。それをこのチームに持ち込んだ。アグレッシブであろうとすることはとてもイングランド的に聞こえる。タックルだけではなく、試合に対するアプローチがそうだ」