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ベンゲル監督に“退任要求”のファンが一転、大歓声 「ベンゲルこそ唯一無二!」
本拠地ニューキャッスル戦で4-1快勝
アーセナルのアーセン・ベンゲル監督が13日のホーム・ニューキャッスル戦で4-1勝利後、不振から一部解任の声も上げていたサポーターから大歓声とコールを受けた。
フランス代表FWオリビエ・ジルーとスペイン代表MFサンティ・カソルラのそれぞれ2得点。今季ここまでのアウェー戦8試合で10失点と堅守を誇ってきたニューキャッスルを撃破すると、本拠地エミレーツ・スタジアムの観衆はこう大合唱した。
「アーセン・ベンゲルこそ唯一無二、アーセン・ベンゲルこそ唯一無二!」
1996年からガナーズの指揮を執り、クラブを欧州屈指の強豪に押し上げたフランス人指揮官に、支持の声を上げたのだった。
「私はこの国で18年間働いてきた。私は試合に勝てずに幸せではない時にでも最大限の敬意を払う99・9%の人々の存在に感謝する。0・01%の存在についても受け入れる。自分の名前の合唱を耳にすることは素晴らしいことだ。感謝したい」
英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じた試合後の会見で、ベンゲル監督はこう語っている。
「試合に勝つことでファンに幸せを届けたい」
故障者続出の影響などもあり、アーセナルはここ6試合で3勝3敗、6位と精彩を欠いている。スタンドの一部観衆は辞任を要求する横断幕を出し、前節ストーク戦で2‐3で敗れた後には移動中の駅でサポーターからブーイングを受けた。
地元メディアも批判の声を強めていたが、スタジアムの大観衆はフランス人指揮官を称え、支持を鮮明に打ち出した。
「試合に勝つことで、我々はファンに幸せを届けたい。私の役目はフットボールの試合に勝つこと。それができないときにサポーターが不幸せになることは理解できる。観衆がチームを後押ししてくれた。劣勢になる局面もあったが、全体的には我々がゲームをコントロールした。」
知将はこう胸を張った。首位チェルシーとは勝ち点13差と離れているが、その瞳には闘志を宿している。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images