接戦を制し新潟とINACが皇后杯決勝に進出! 6年間で4度目の頂上決戦に
過去三度の頂上決戦はすべてINACが勝利
第2試合は昨年の決勝戦で元なでしこジャパンMF澤穂希のラストゲームでの決勝ゴールで優勝を飾ったINAC神戸レオネッサと、ベガルタ仙台レディースの対戦になった。立ち上がりからボールを支配したINACは前半15分、右サイドからDF守屋都弥が上げたクロスをFW道上彩花がトラップで相手GKをかわしてシュートを決め、1-0と先制。1点リードで前半を折り返した。
後半に入ると仙台が猛攻を見せたが、INACはゴール前1メートルもないところでDFがシュートをブロックするなど必死に耐えた。しかし同39分、仙台は左サイドで得たFKをMF中野真奈美が中央に上げると、走り込んだMF川村優里が打点の高いヘディングシュートを決め、1-1の同点に追いついて延長戦に持ち込んだ。
延長に入るとINACは前半12分、途中出場のFW増矢理花の左足クロスを同じく途中出場のMF京川舞が「守備の時間が長かったけど、カウンターから良いボールが来て押し込むだけだった」というヘディングで合わせて2-1とリードを奪った。さらに同後半3分、MF中島依美のラストパスを再び京川が決めて3-1として勝負あり。延長後半途中に正GKの福元美穂が負傷交代するアクシデントがあったものの、そのまま2点差を守り切って勝利した。
INACの主将FW高瀬愛実は「今日タフな戦いで勝利できたのは自分たちの強み。良い準備をして優勝して帰りたい」と、決勝に向けて意気込んだ。
この結果、中1日とタイトな日程で迎える25日の決勝戦は、新潟とINACという前回大会と同じ顔合わせになった。直近の6年間で4回目となる両チームによる決勝は、過去3回は全てINACが勝利している。新潟が“四度目の正直”となる初優勝を飾るか、INACが連覇を果たすか、注目のクリスマス決戦になる。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images