待ち受けるアジアの難しさ…南野拓実は“経験”をどう伝える? 「サッカーは何が起こるか分からない」
16日にアジア予選の初戦となるミャンマー戦を迎える
森保一監督率いる日本代表は11月13日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のミャンマー戦(16日=パナソニックスタジアム吹田)、シリア戦(21日=サウジアラビア・ジッダ)に向けた合宿を開始した。初日はMF南野拓実やMF伊東純也ら海外組と追加招集のFW細谷真大、初招集のMF佐野海舟らを含めて13人が参加。カタールW杯のアジア予選も経験している南野は、“ならでは”の難しさなどを語った。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)
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「どんな相手であろうとやっぱり簡単な試合ではないというのをすごく理解している。難しい戦いで今回もシリア相手にサウジアラビアでプレーするというのはどういう状況になるのかよく分からないところもある。やっぱりこういう予選で初戦というのはすごく大事。この2試合ちゃんと勝つことが、重要。僕も前回の予選を経験している選手の1人なので、みんな分かっているとは思うけど、伝えていければいいかなと思う」
2019年9月10日、アウェーで行われたミャンマー戦でカタールW杯に向けたアジア予選が始まった。敵地で行われた一戦は激しいスコールのなか、デコボコなピッチで“洗礼”を浴びたが、南野のゴールを含めた2得点で勝利。白星スタートを切ると、8連勝で2次予選を終えた。だが、南野は「タジキスタンもすごく強かったイメージがあるし、やっぱり何があるか分からない」という。実際、第1次政権だった森保ジャパンは最終予選の初戦であるオマーン戦で0-1と敗戦を喫した。
だからこそ、南野は初戦の重要性を強調する。
「しっかりまずホームで勝つこと。最終予選もそうだった、何人かの選手は経験して分かっているし、2次予選だけどサッカーというのは何が起こるか分からない」
21年5月に行われたカタールW杯アジア2次予選ホームのミャンマー戦は10-0で勝利を収め、南野は前半8分に先制ゴール。その後、チーム7点目も決めた。どんな相手であっても、対アジアでは「どれだけ早く1点取れるかというのがすごく重要」と話す。W杯予選7試合連続ゴールなど、森保ジャパンを支えてきた南野はアジアの厳しさを誰よりも理解している。今回はパリ五輪世代の細谷が追加招集されるなど、若手や経験の少ない選手もいる。DF吉田麻也やDF長友佑都らベテラン選手が不在のなか、MF遠藤航らとともに“リオ五輪世代”の経験値が必ず必要になる。
ゴールという結果でチームを牽引し、これから先のアジア予選、そしてアジアカップへとサバイバルを勝ち抜く覚悟だ。