J1連覇狙う横浜FM、24歳DFがヘッドギア装着で顎骨折からカムバック 「本当に幸せでした」
下顎骨骨折と診断された角田涼太朗、C大阪戦で先発復帰
横浜F・マリノスは11月12日に行われたJ1第32節のセレッソ大阪戦に2-0で勝利し、勝ち点を63に伸ばした。シーズン終盤にきて負傷者の多さに悩まされていた横浜FMだが、この試合では10月に行われたルヴァンカップ準決勝第2戦の浦和レッズ戦で、下顎骨骨折と診断されて戦列を離れていたDF角田涼太朗がセンターバックとして先発復帰。後半39分にベンチに下がり、フル出場こそならなかったが、試合終盤には左サイドバックでもプレーして完封勝利に貢献した。
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シーズン終盤、優勝争いを繰り広げているなかでホームの日産スタジアムには、3万7204人の観客が集まった。その試合でヘッドギアを付けながらプレーした角田は「本当に幸せでした。この試合のために、頑張ってきて良かったなという気持ちです。素晴らしい雰囲気で試合ができて、選手たちの背中を押してくれました。前半から自分たちらしさを出せたなかでの勝利だったので良かったと思いますし、個人的にも幸い、そこまで期間を空けずに復帰できました。パフォーマンスは自分のなかでそこまで心配していなかったですし、やれる自信があったなかでの今日の出場だった」と、試合を振り返った。
負傷明けのゲームだが、恐怖心もなくプレーできていたように見えたが、「怖さは、もともと自分の中になかった」と言い、さらに「相手がいるスポーツなので、どんな接触があるかは分からない。でも、そこで怖がったら終わりだと思っていたし、怖がることなくできたのは良かった。全員が身体を張ってプレーできていたし、勝利への執念があって、決定的な場面を作らせることなくできた。前線の選手もしっかり守備をしてくれて、うしろも守備がしやすかったし、ゲーム運びとしても良かったと思う」と、チーム全体の出来に手応えを口にした。
この勝利で逆転優勝の望みをつないだが、「自分たちはあと2勝するしかない。勝ちだけを見て進みたいと思いますし、今日できたこと、できなかったこと、いろいろあると思うので、そのあたりは振り返りながら改善しなきゃいけない。あと2試合、今日のような勝利への執念というか、1つのボールを全員でがむしゃらに追いかける。そういう部分を出すことで、見ている人の心も動かすことができると思うので、全員で徹底してやりたい」と、残り2試合に向けても、この試合のパフォーマンスを継続することを誓った。
(河合 拓 / Taku Kawai)