浦和V逸…GK西川、無人ゴール失点経緯に言及「僕の判断」 監督とロッカー室で話し合いも
神戸戦で1-2敗戦、残り2試合で優勝の可能性が消滅
浦和レッズのGK西川周作は、11月12日のJ1第32節ヴィッセル神戸戦での試合終盤に攻撃参加した後のカウンターで失点した場面について、「自分の判断」と話した。試合後にはマチェイ・スコルジャ監督とロッカールームでこの件について話したことも明かしている。
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浦和は首位の神戸を相手に試合前時点で勝ち点8差の3位で迎えた。引き分け以下なら優勝の可能性が消滅するなかで、浦和は先制を許すも後半アディショナルタイムに入った直後に同点ゴールを決めた。そして、表示が「6分」の中で4分から5分が経過しようというところで右サイドの低い位置でフリーキックを獲得。この時に西川が攻撃参加した。
しかし、ファーサイドを狙ったMF中島翔哉のキックに西川も競り合うが相手GK前川黛也がキャッチすると、前川が素早く前につないでFW大迫勇也が無人のゴールへシュート。これが決勝点になり、浦和は1-2で敗れた。
この判断について西川は「僕の判断で、ただ勝ちたかった。この終盤戦、引き分けでは意味がないと。失点にはなったけれども、GKチームとしては共有していたこと」と話す。勝利が絶対に求められる試合の残り時間が少なくなったタイミングについて「引き分けではダメな試合がシーズンの終わりに来るとある。シーズンの序盤ではもちろんしないけど、状況が状況だったので勝ちにいくというそれだけだった」と話した。
一方でマチェイ・スコルジャ監督にはベンチ前で手を広げるような仕草もあった。試合後の記者会見では「この試合、どうしても勝ちたいという強い気持ちが表れた状況だった。この大事な試合をどうしても勝ちたい気持ちが全員にあり、大きなリスクを冒して前線に上がった」と話していたが、西川はロッカールームで指揮官と試合後に話したと明かす。
その内容について「監督としては試合が終わったあとに、上がる時に確認してほしかったとは言っていた。みんなの前で話してくれて、周(西川)はいつもセーブで助けてくれていると。あのシーンは上がってほしくなかったけど、リスペクトしていると。しっかり自分自身としては受け入れて。でも、勝ちたかった」と西川は話し、スコルジャ監督との間はすでに解決しているとした。
過去には西川が攻撃参加したことで同点ゴールが生まれた試合もあった。裏返しでのリスクが大きいギャンブルなのは承知のうえで、この日はその狙いが奏功しなかった。優勝の可能性は潰えたが、勝ち点で単独3位の浦和は残り2試合でその座を死守することが目標になった。