「なぜいつも…」 故意キックで退場の中国代表FW、常習的な蛮行を母国指摘「これがW杯予選なら想像を絶する」

武漢三鎮でプレーするウェイ・シーハオ【写真:Getty Images】
武漢三鎮でプレーするウェイ・シーハオ【写真:Getty Images】

武漢FWウェイ・シーハオのラフプレーが波紋

 中国1部・武漢三鎮は11月8日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)第4節ハノイ(ベトナム)戦で1-2と敗れた。武漢の中国代表FWウェイ・シーハオの退場劇が波紋を呼んでおり、母国メディアも「もしこれがワールドカップ(W杯)予選なら…」と指摘している。

【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから

 前半10分に先制点を挙げた武漢だったが、その後はなかなか追加点を奪えない。後半になると、今度はハノイが反撃。同26分にFWファム・トゥアン・ハイがペナルティーエリア(PA)外から放ったヘディングシュートがループシュートのような形でネットを揺らし、試合を振り出しに戻した。

 武漢に退場者が出たことでハノイは数的優位に。すると同45分、ボックス付近でボールを受けたファム・トゥアン・ハイが華麗な個人技から右足を振り抜くと、ボールはゴール左隅に突き刺さり、これが決勝点となった。

 武漢にとっては悔やまれる逆転負けとなったなか、勝敗を左右したのは後半29分に起きたFWウェイ・シーハオの退場劇だった。この場面、ウェイ・シーハオは最初にボールを足元に収めて攻撃へ転じようとしたハノイの選手に厳しいチェックを仕掛ける。ところが、いい体勢で前を向かれてしまうと上半身を掴むようにして突破を阻止。引きずり倒した次の瞬間、今度は起き上がろうとした相手選手の顔に目掛けて右膝でのキックを見舞った。

 中国紙「環球時報」は「故意のキックでレッドカード。もしこれがW杯予選なら結果は想像を絶する」と見出しを打ち、「なぜいつもウェイ・シーハオなのか?」と言及した。

 ウェイ・シーハオは、国内リーグ戦でピッチサイドから主審に執拗な抗議をして6試合の出場停止処分を受けたり、2019年3月のチャイナ・カップでウズベキスタンの選手を蹴って重傷を負わせるなど、マイナスの印象も伴う選手だ。それだけに、記事ではこのように指摘している。

「W杯予選の試合で上手く感情をコントロールできなければ、チームに致命的な影響を与えかねない。また世界的な注目度も上がり、中国サッカーのイメージはさらに負のスパイラルに陥る。アジア予選では感情をコントロールしなければならないが、それはウェイ・シーハオだけでなく、ほかのすべての代表選手も同様に意識する必要がある」

 ウェイ・シーハオは今回の騒動があったなかで、11月のW杯アジア2次予選で起用されるだろうか。

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング