J2リーグ、運命の最終節を展望 自動昇格枠は残り1枠…2位清水ドローで磐田、東京Vに希望の芽
最終節を迎えるJ2の注目はJ1昇格を巡る2位&6位争い
今週末に最終節を迎えるJ2では、1シーズンを通して戦ってきたJ1自動昇格レースとJ1参入プレーオフ(PO)への出場権のすべてに決着が付く。11月12日の13時に全会場で同時キックオフされる10試合は、自分たちの試合結果だけでなく他会場も気になるものになる。
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すでにFC町田ゼルビアが優勝と来季のJ1自動昇格のうち1枠を決めた。また、ツエーゲン金沢の最下位とJ3降格、大宮アルディージャの21位とJ3降格圏フィニッシュも決まった。大宮の命運は、J3の中でJ2ライセンスを持たないFC大阪が2位以内で終わるかどうかに懸かるが、J3の戦いは12月2日まで続く。今週末に大きな焦点が当たるのはJ1自動昇格の残り1枠を巡る2位争いと、J1参入POへの参戦を巡る6位争いだ。
まず2位争いは、勝ち点73の清水エスパルス、勝ち点72のジュビロ磐田と東京ヴェルディの3チームに絞られた。清水は水戸ホーリーホックとのアウェーゲームに勝利すれば自力で2位が決まる。一方で、清水が引き分け以下だった時は磐田と東京Vにチャンスが回る。磐田は栃木SCとアウェーゲーム、東京Vは大宮とのアウェーゲームになる。磐田と東京Vは得失点差で磐田が5点リードしているため、この両チームで2位を争う環境になれば磐田が優位だ。また、清水が敗れて磐田と東京Vが引き分けた場合は勝ち点73で3チーム並ぶが、その際は清水が15点差以上で敗れない限り得失点差で2位を守る。
そして6位争いも熾烈だ。まずは、勝ち点64で並び得失点差で6位のヴァンフォーレ甲府と7位のモンテディオ山形が、山形のホームで直接対決する。このゲームは決着が付けば、勝者がJ1参入POに出場する。問題は引き分けた時で、勝ち点65で並ぶ両者に対して勝ち点62でスタートする8位のV・ファーレン長崎が得失点差で上回る状態で控える。そのため、すでにJ1参入PO行きを決めた5位ジェフユナイテッド千葉とのアウェーゲームに長崎が勝利すると、勝ち点65で3チームが並ぶものの得失点差で長崎が一気にかわして6位の座を確保することになる。
2位争いと6位争いの渦中にあるクラブの選手、スタッフ、サポーターたちも含め、自分たちの試合結果だけでなく他会場の経過も気にする長い2時間が待つことになりそうだ。