J1終盤戦ラスト3試合を展望 今週末に浦和V消滅も…神戸との“上位対決”は優勝争い占う一戦に
J1リーグは残り3試合、優勝&残留争いは佳境に
J1は今週末に第32節を迎える。このゲームを入れて残り3試合となり、優勝争いや残留争いに与える1試合の影響が大きくなっている。
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優勝争いは数字の上で首位ヴィッセル神戸(勝ち点62)、2位の横浜F・マリノス(勝ち点60)、3位の浦和レッズ(勝ち点54)の3クラブに絞られた。そして、今節では浦和がホームに神戸を迎える。この上位対決で浦和は引き分け以下で終わった時に優勝の可能性が消滅する。
浦和は11月4日にルヴァンカップ決勝でアビスパ福岡に1-2で敗れ、8日にはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の韓国遠征で浦項スティーラーズに1-2で敗れた。ビッグマッチに2連敗した直後で日程も厳しい。さらに主将のDF酒井宏樹が右膝の手術で離脱し、DF明本考浩は累積警告で出場停止。負傷者も多く、ホームゲームという要素を除くと強気になれる材料は少なさそうだ。一方の神戸は先週末に試合がなく、約2週間の調整期間を経てこのゲームを迎えることができる。
2位の横浜FMはセレッソ大阪をホームに迎える。横浜FMもまたACLとの並行日程で、7日にフィリピン遠征の試合を消化したばかりと日程は厳しいが、勝利を積み重ねて神戸にプレッシャーをかけることだけが連覇に向けてできることになる。また、来季のACLエリートやACL2の出場権がどう配分されるかが未発表のため、リーグ2位、3位でのフィニッシュも来季につながる可能性が十分にある。
また、残留争いは来季から2チーム増加のため、今季の降格は1チームのみ。14位ガンバ大阪(勝ち点34)と15位京都サンガF.C.(勝ち点33)も数字上は残留が決まっていないが、現実的には下位3チームの争いと見るべきだろう。
最下位の横浜FC(勝ち点26)はアウェーでサガン鳥栖と、17位の湘南ベルマーレ(勝ち点28)はホームで名古屋グランパスと、16位の柏レイソル(勝ち点30)はアウェーで鹿島アントラーズとそれぞれ戦う。この中では湘南が直近5試合で勝ち点10を稼ぎ調子を上げている。また、柏は夏の中断期間が明けてからのリーグ戦は4勝4分2敗と上位クラスの成績を残し、今節で勝利すれば横浜FCが敗れた時に残留が決まる。この両者に後れを取りつつある横浜FCがここで踏ん張れるかは大きなポイントになる。今節の結果次第では、次節に降格チームが決まる可能性を秘めている。