ウェールズにあるアマチュアチームのCWMアルビオンに脚光

　英国最悪のサッカーチームに選ばれたチームが、海外で話題になっている。昨季は200失点というまさかの記録を打ち立てたのは、ウェールズにあるアマチュアチームのCWMアルビオンFCだ。

　6つの部門で構成されるスウォンジーシニアフットボールリーグ（以下：スウォンジーシニアリーグ）は、最上位の部門であるプレミアディビジョンが、ウェールズの5部相当に当たる。その最下位部門（リザーブディビジョン4）に属するのがCWMアルビオンだ。

　英紙「ザ・サン」によると、このクラブは「英国最悪のサッカーチーム」に選出されたという。昨シーズン全敗の200失点（得失点差は-191）を記録し英国ワーストとなった。

　同紙は「チームには10年間クリーンシートを達成したことのないゴールキーパーと、73歳のミッドフィルダーがいる」と注目。「過去 100 年間で最も低迷期に陥ったにもかかわらず、アルビオンの選手たちは全力を尽くしている」と懸命に戦う選手を特集した。

　100年以上前に設立され、歴史あるCWMアルビオン。GKのジェイミー・マクドナルドは在籍10年間で一度もクリーンシートを達成したことがなく、MFのジョン・リースは73歳と高齢だ。ウィンガーのシェーン・プライヤーは自分の足を「バンビのような足」だと称しており、MFのポール・ディマルコは、ピッチで上がりすぎると鼻血を出すという。

　そんなチームが、英国のメガネ小売店「Specsavers」が開催した「Best Worst Team（最悪のサッカーチーム）」のコンテストで選ばれた。「Specsavers」によると、このコンテストは「サッカー界の運命を好転させるために、少しでも助けを必要としているクラブを見つけること」が目的だという。まだ名前は明かされていないが、サッカー界のレジェンドからの対面トレーニングなど、シーズンを通して貴重なサポートを受ける予定になっている。

「Specsavers」のリサ・ヘイル氏は「彼らがどれだけ情熱を持っているかは明らかなので、彼らをサポートするのが本当に待ちきれません。できれば私たちのサポートで、彼らがすぐに勝利を祝えることを願っています」と意気込みを明らかにしている。