ACL前回王者・浦和が敗退の危機 グループ首位通過の可能性は消滅…川崎、横浜FM、甲府の現状は?
1勝1分2敗でと苦しい浦和、突破へは2連勝必須で他組の結果次第の状態に
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は11月8日にグループステージの第4戦が終了。川崎フロンターレが突破に大きく前進した一方で、前回王者の浦和レッズは敗退の危機に陥った。
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大会が拡大され東地区は4チームずつ5グループに分かれてのグループステージとなり、首位チームは無条件で突破するものの各組の2位チームは合計5チームのうち上位3チームのみが突破するレギュレーションの中で大会が行われている。日本勢は昨季J1の上位2チーム川崎、横浜F・マリノスとJ2ながら昨季の天皇杯を制したヴァンフォーレ甲府に加え、前回優勝の浦和がプレーオフから本戦へ出場している。
この中で突破に最も近いのが川崎だ。7日にパトゥム・ユナイテッド(タイ)を4-2で下して開幕4連勝を飾ると、同日に最大のライバルと目された蔚山現代(韓国)はジョホール・ダルル・タクジム(JDT/マレーシア)に敵地で敗戦。その結果、川崎の勝ち点12に対して蔚山とJDTが勝ち点6で並んだ。川崎は残り2試合のうち勝ち点1でも取れば首位での突破が決まる。
また、横浜FMと甲府は首位争いを演じている。横浜FMは初戦で仁川ユナイテッド(韓国)に敗れたが、そこから3連勝で勝ち点9に伸ばした。同じく勝ち点9の山東泰山(中国)と並び、仁川が勝ち点6で続く。残り2試合で韓国、中国の強豪との対戦を残す横浜FMだが、2連勝もしくは初戦で勝利している山東泰山と引き分けたうえで仁川に勝利すれば自力での首位が決まる。
甲府は8日の試合で浙江FC(中国)に勝利して2勝1分1敗の勝ち点7に伸ばしてメルボルン・シティ(オーストラリア)と勝ち点7で並ぶ。残り試合がメルボルン、勝ち点6のブリーラム・ユナイテッド(タイ)との直接対決だけに、2勝もしくはメルボルンに勝利したうえでブリーラムと引き分ければ首位突破を確実にできる。次戦、11月29日に国立競技場で行われるメルボルン戦は大一番と言えるだろう。
一方で苦しい立場なのは浦和だ。8日に浦項スティーラーズ(韓国)に1-2で敗れ、4試合を終えて1勝1分2敗の勝ち点4で武漢三鎮(中国)と並びグループ2位。4連勝の浦項が首位通過することが決まった。残すは2位の中で上位に入る可能性だが、2連勝して勝ち点10に伸ばしたうえでほかのグループの結果を待つしかない。
日本勢がいないもう1組ではバンコク・ユナイテッド(タイ)が勝ち点10の首位に立ち、全北現代(韓国)とライオンシティ・セーラーズ(シンガポール)が勝ち点6で並ぶ。横浜FMのグループの2位は勝ち点10を超えそうだが、ほかの組の2位が勝ち点10にとどまる可能性は少なからずあるため、得失点差を稼ぐことも重要になりそうだ。また、最終戦はクラブ・ワールドカップ(W杯)の影響で浦和の組が1週早く終了する。それを受け、翌週に川崎や甲府の成績が浦和の通過を決めることも起こり得る。
突破したチームは16強に入り、来年2月からの決勝トーナメントに進出する。今大会から本格的に秋春制に切り替わったACLだが、日本のシーズンの最後にグループステージは佳境を迎えた。