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中田英寿は「アジアの価値を高めた真のアイコン」 先駆者としての功績をAFCが再評価
ローマで歴史的な優勝メンバーの一員に
中田は「スポンサーや観光客を連れてくる日本人選手」という理由ではなく、一人の優れたサッカープレーヤーとしての評価を高め、2000年にはローマに移籍。翌シーズンにはイタリア代表FWフランチェスコ・トッティとのポジション争いや外国籍選手枠に苦しみながらも、首位ユベントスとの直接対決で0-2のビハインドから鮮烈なミドルシュートを決めると、試合終了間際にも中田のシュートのこぼれ球から同点ゴールが生まれた。このシーズン、ローマは逆転優勝を飾り、現在に至るまでの最後のリーグ優勝となっている。
その後、中田は当時のアジア人選手の移籍金最高額となる600億リラ(当時のレートで約33億円)でパルマに移籍。その後にフィオレンティーナやボローニャ、イングランドプレミアリーグのボルトン・ワンダラーズなどを渡り歩き、2006年のドイツ・ワールドカップを最後に29歳の若さで引退した。
AFCの記事で最も高く評価されているのが、その先駆者としての存在価値だ。中田の後には韓国代表MFパク・チソンや日本代表MF香川真司、同FW本田圭佑などが欧州のビッグクラブでプレーしてきている。しかし、中田の存在なしにはそうした後進たちの活躍はあり得なかったとした。